発行日 : 2007年01月23日

今シーズンの花粉飛散予測

~ 2年連続、飛散量は“少なく”、飛ぶ時期は“例年並み” ~

飛散開始時期

花粉の飛散開始時期は、1月から2月への気温により変化します。特に1月に入ってからの積算気温が高ければ高いほど、花粉は早く飛び始める傾向があります。ウェザーニューズの予報では、1月下旬は、冬型の気圧配置が長くは続かず、寒暖の差が大きくなり、太平洋側では晴れる日があまり続かず、曇りや雨の日には、朝の気温が高めでも昼間の気温があまり上がらない日があります。2月になると、時々、寒気が流れ込むこともありますが、例年より気温は高めで経過し、春の訪れは早くなりそうです。

各地域の飛散開始時期

≪スギ花粉≫

九州/四国 2月上旬
中国/近畿/東海/関東甲信の南部 2月中旬
関東甲信の北部/北陸西部 2月下旬
北陸東部・東北 3月

≪ヒノキ花粉≫

九州/四国/中国/近畿/東海/関東甲信の南部 3月中旬
関東甲信の北部/北陸/東北南部 3月下旬
東北北部 3月末〜4月上旬

本格本格飛散開始時期

2月に入ると例年より気温は高めで経過し、春の訪れは早くなる予想です。花粉飛散開始後、数日〜10日ほどで、本格的な花粉シーズンを迎える見込みです。(※花粉本格飛散開始 1平方センチメートルあたり10個以上の飛散)

本格飛散のピーク時期

≪スギ花粉≫

九州/四国 3月上旬
中国/近畿/東海/関東/甲信の南部 3月中旬
甲信の北部/北陸/東北南部 3月下旬
東北北部 4月上旬

≪ヒノキ花粉≫

九州/四国/中国/近畿/東海/関東甲信の南部 3月末〜4月上旬
関東甲信の北部/北陸/東北 4月中旬

花粉飛散量

例年に比べ 「少なめ」〜「同じくらい」
昨年に比べ 東日本・北日本 「同じくらい」〜「多め」
※「多め」は青森県や北陸西部・長野県
西日本 「少なめ」〜「同じくらい」
※「同じくらい」は鹿児島県・熊本県

花粉の総飛散量は、前年の夏、特に7月の天候条件に大きく左右され、(1)気温が高い、(2)雨量が少ない、(3)日照時間が長い、の3つの条件が重なると花粉の育成が活発となり、飛散量が多くなります。


昨年の夏(6月〜8月)を通して見ると、気温は全国的に高めでしたが、6月や7月には寒気が南下したり、オホーツク海高気圧の影響などで全国的に気温が低い時期がありました。特に花芽の生長に関わる7月の天気は、西日本や東日本、東北南部で雨が多く、日照時間も短めでした。また気温の変動が大きく、7月半ば以降はかなり低めの気温でした。ただ、東北北部より北の地域や九州南部より南の地域では、雨が例年並か少なめ、気温も例年並みか高めとなった所もありました。2007年春の総飛散個数は、例年よりも「少なめ」の所が多くなりますが、東北北部や九州南部では例年と「同じくらい」になりそうです。また昨年は、例年並のところが多かった西日本では、昨年よりも「少なめ」ですが、7月の平均気温が高めだった鹿児島県や熊本県周辺では、昨年と「同じくらい」の飛散が予想されます。一方、昨年、記録的に少なかった東日本や北日本では、昨年と「同じくらい」ですが、7月の雨がほぼ例年並みだった青森県や、昨年は極端に少なかった北陸西部や長野県で「多め」の予想です。

総合気象サイト「ウェザーニュース(URL:http://weathernews.jp/)」について

インターネット向けに提供する気象総合サイトで、「天気予報」「注意報警報」「雨雲レーダー」などの基本的な気象コンテンツはもとより、「台風」「地震」などの防災コンテンツ、「ゴルフ」「スキースノボ」などのレジャーコンテンツ、そして、「花粉」「桜」「紅葉」などの季節コンテンツなど気象に関するあらゆる情報をこのサイト一つで入手することができます。その他、自分だけのトップ画面にパーソナライズできる機能や、自分専用に天気予報をカスタマイズすることができるコンテンツ(有料月額315円)など、気象情報を活用しより快適に生活を送ってもらうためのサービスや取り組みを、日々スタートさせています。

携帯電話向けサイト「ウェザーニュース」について

ドコモ、au、ソフトバンクの携帯電話各社でサービスを利用することができる気象情報サイトで、現在、全国で約160万人が登録。月額105円で、天気予報を市町村単位のピンポイントで1時間ごとにチェックできるほか、地震、台風、落雷などの「防災コンテンツ」、桜、花粉、紅葉などの「季節コンテンツ」、釣り、ゴルフなどの「レジャーコンテンツ」、雨降りアラーム、地震メールの「メールサービス」など、生活に密着した約40の様々なコンテンツを利用することができる。また、各コンテンツでは、“季節・天気を楽しむ”をテーマに、サイト利用者参加型の取り組みなども多数行っている。

株式会社ウェザーニューズ(東証1部 <4825>)について

世界主要国 / 地域に32の営業拠点を持つ、世界最大の民間気象情報会社。
海、空、陸のあらゆる気象現象の世界最大規模のデータベースを有し、独自の予報により、航空、海運、流通、自治体などの各業務の問題解決情報を提供している。
一般個人に対しては、携帯電話、インターネット、BSデジタル放送等のメディアを通じて、個人の生活を支援する各種情報を提供。