発行日 : 2007年03月08日

日本の桜を救いたい! 「桜レスキュー」スタート

~ 桜モニター(携帯利用者)と“てんぐ巣病”など健康診断 ~

株式会社ウェザーニューズ(所在地:東京都港区、代表取締役社長:草開千仁)は、「さくらプロジェクト」の一環として、日本の病んだ桜を救い、守るきっかけ作りとして「桜レスキュー」を本日より開始します。

携帯サイト「ウェザーニュース」 URL:http://wni.jp

ウェザーニューズでは、これまで桜のシーズンに向けて桜をつぼみから葉桜までを観測する「桜モニター」(昨年は約4000人が参加)から、数多くの桜の観測リポートが届きました。昨年、桜モニターから、私が観測している桜は“てんぐ巣病”ではないか、というような桜の寿命や病気に関する問合せをいただきました。そこで本年、「桜プロジェクト」の一環として、桜モニターと桜の健康状態を調査し、実際に桜を救う活動につなげる「桜レスキュー」を開始いたします。健康診断・調査にあたって(財)日本花の会主任研究員で、樹木医の和田博幸氏にご協力いただきます。

桜(ソメイヨシノ)はバラ科に属し、今では日本を代表する桜の品種です。戦後、このソメイヨシノは日本中に数多く植えられ、私たち日本人を多く楽しませてくれている桜ですが、ソメイヨシノは園芸品種でもあることから、寿命は野性の桜と比べ短く、約60年が寿命と言われています。近年、戦後に植えられたソメイヨシノは老化が進み、また“てんぐ巣病”などの病気も心配され、そうした桜への対処(手入れ)が求められています。

携帯利用者と桜の健康診断・調査

桜レスキュー」は、携帯サイトを通して、参加を呼びかけます。“てんぐ巣病”やベッコウダケ、コフキサルノコシカケなど木、根を腐らせる「腐朽菌(キノコ)」といった代表的な病気の特徴はサイト内で紹介。桜モニターの「マイ桜」または、周りの桜が、病気に該当していないかを調べます。リポートは本日から 18日まで(第1回締切り)募集し、病気の可能性がある場合、桜モニターは携帯電話用カメラで撮影し、場所や特徴などを記入しリポートをします。

※参加には、同サイトで「桜モニター」への登録が必要です。現在は約1万4千人が登録。

樹木医からのアドバイス

リポートされた内容は日本花の会・樹木医和田氏に協力いただき、集まったリポートを診断・分析します。分析された情報はサイト内にて公開され、和田氏から診断、処方箋などのアドバイスを提供します。処方箋は誰でも簡単にできる対応策から、本格的な手入れの方法など。また健康状態が極めて良くないと思われるリポートに関しては、現地調査・診断も予定しています。全国で調査したリポートは、日本花の会や関係機関に報告し、全国の桜の健康状態の把握や今後の樹勢回復活動に役立てる予定です。


当社では、桜のシーズンをより楽しんでいていただくため、この「桜レスキュー」をきっかけに、「桜モニター」や関係団体と協力し、今後とも継続的な活動につなげていく予定です。


*てんぐ巣病について
てんぐ巣病はカビの一種が原因の伝染病で、開花時、発病した枝についた葉の裏面から病原菌の胞子が空気中に飛んで、正常な枝に伝染増殖します。感染するとその部分に小枝が多く出芽し、花が咲かなくなる病気です。放置しておくと感染枝を衰弱させ、枯死してしまう病気です。(日本花の会より)

株式会社ウェザーニューズ(東証1部 <4825>)について

世界主要国 / 地域に32の営業拠点を持つ、世界最大の民間気象情報会社。
海、空、陸のあらゆる気象現象の世界最大規模のデータベースを有し、独自の予報により、航空、海運、流通、自治体などの各業務の問題解決情報を提供している。
一般個人に対しては、携帯電話、インターネット、BSデジタル放送等のメディアを通じて、個人の生活を支援する各種情報を提供。