発行日 : 2007年05月11日
~ 梅雨明けはラニーニャの影響により、関東より西側で早い可能性 ~
株式会社ウェザーニューズ(所在地:東京都港区、代表取締役社長:草開千仁)は、本日、今年の梅雨シーズンにおける傾向を発表いたしました。
この情報は5月11日時点での情報になります。最新の梅雨情報は 携帯サイト:ウェザーニュース(URL:http://wni.jp)にてご確認ください。 |
今年は、梅雨入りが平年並となる所が多いですが、梅雨明けは、ラニーニャ現象(※1)の影響で早くなる可能性があります。ラニーニャ現象の時は、太平洋高気圧が強まって梅雨前線を押し上げ、梅雨明けは九州をはじめ西日本を中心に平年並か早めになる傾向があります。昨年が遅い梅雨明けでしたので,早い夏の到来を感じさせるかもしれません。一方、オホーツク海高気圧の勢力が一時的に強まり、関東や東北の梅雨明けは遅くなる可能性もあります。今年の梅雨は、西日本ではメリハリのある天気変化で、6月下旬以降は強い雨が降りやすい見込み。また東北では、シトシトと雨が降りやすいでしょう。関東などはメリハリ型とシトシト型の混在タイプになりそうです。夏の天気は、北日本では比較的涼しく、西日本で暑い「北冷西暑型」となりそうです。
※括弧内は昨年の梅雨入り・明け
地域 |
梅雨入り |
梅雨明け |
梅雨期間の傾向 |
沖縄 |
5/17頃 (5/14頃) |
6/22頃 (6/20頃) |
メリハリ型:はっきりとしない梅雨入りで、5月は空梅雨傾向。梅雨明け直前には豪雨の可能性も 。 |
奄美 |
5/17頃 (5/11頃) |
6/27頃 (6/22頃) |
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九州南部 |
5/29頃 (5/26頃) |
7/15頃 (7/25頃) |
メリハリ型:晴れて夏のような暑さを感じる日もあれば、強い雨が降り続く日もあり、比較的天気変化にメリハリのある梅雨。特に6月下旬からは、強い雨が降りやすい。梅雨明けは早まる可能性も高い。
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九州北部 |
6/5頃 (6/8頃) |
7/19頃 (7/26頃) |
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四国 |
6/5頃 (6/8頃) |
7/19頃 (7/26頃) |
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中国 |
6/6頃 (6/8頃) |
7/21頃 (7/26頃) |
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近畿 |
6/6頃 (6/8頃) |
7/21頃 (7/27頃) |
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東海 |
6/8頃 (6/8頃) |
7/23頃 (7/26頃) |
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北陸 |
6/10頃 (6/15頃) |
7/25頃 (7/30頃) |
混在型:雨が降ったり、晴れて気温が上がる日があったりと変わりやすい天気傾向。またシトシトと弱い雨が降り続いて、梅雨明けが遅くなる可能性もある。 |
関東・甲信 |
6/8頃 (6/9頃) |
7/23頃 (7/30頃) |
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東北南部 |
6/9頃 (6/9頃) |
7/26頃 (8/2頃) |
シトシト型:太平洋側は気温が低い日が多く、シトシトした雨が降りやすい。日本海側では天気や気温の変化が大きそう。梅雨明けが遅くなる可能性がある。 |
東北北部 |
6/12 (6/15頃) |
7/26頃 (8/2頃) |
※ラニーニャ現象
「エルニーニョ」の逆の現象を指し、ペルー沖から太平洋の中央部まで、赤道近くの海面の水温が、平年に比べて、半年から1年半ほど低いままになることをいいます。
当社では、日々、長期気象予測サービスの実用化に向けて取り組みをおこなっていますが、現在の気象予測の技術水準では、予測精度の誤差が大きくなる場合があります。この度の梅雨の傾向発表にあたり、複数の長期予報の有識者の見通しを元に、総合的に見解をだしています。本リリースにおける情報につきましては、発表日における最新の見解になりますので、最新の見解は当社の携帯サイト(http://wni.jp)にてご確認ください。
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