発行日 : 2007年07月11日

今年の台風発生数は“少なめ”上陸の可能性は“平年並み”

~ 夏は“高温少雨”で、残暑長引く ~

株式会社ウェザーニューズ(所在地:東京都港区、代表取締役社長:草開千仁)は、この度、本格的な台風シーズンを前に、今シーズンの『台風傾向』についてまとめ発表しました。


現在、台風4号が発生し、勢力を増しながら日本の南から徐々に北上しています。梅雨シーズンが終わり、防災意識が緩むこの時期は、台風に対する防災意識を高め、そのための準備をしていかなければならない時期です。今回、ウェザーニューズでは、本格的な台風シーズンを前に、台風への防災意識を高めてもらうことを目的に、今シーズンの『台風傾向』をまとめました。また、同時に『梅雨明け時期』『夏傾向』に関する予測もまとめ併せて発表いたします。

この情報は7月11日時点での情報になります。最新の台風情報は
携帯サイト:ウェザーニュース(URL:http://wni.jp)にてご確認ください。

台風傾向

〜発生数は昨年並み、平年よりも少なめ〜

今年の台風発生数は4個と平年に比べ少なめの状況が続いています。本格的な台風シーズンが近づくにつれ、今後、台風の発生数は徐々に増加するものの、昨年と比べると“ほぼ同じ”で、平年と比べると“並”か“少なめ”となる見込みです。理由として、現在発生しているラニーニャ現象の影響で、太平洋高気圧が平年より強い時期があること、さらに、過去の統計から見た場合、1990年代後半以降は、台風発生数の少ない時期に当たることがあげられます。今年の台風発生数は“並み”か“少なめ”と予測していますが、台風には発生→接近→上陸の段階があり、台風の発生個数が“少なめ”でも、接近/上陸が“少ない”と一致するわけではありません。8月に一時的に夏の高気圧が弱まる兆しが見られるため、南の海で発生した台風が日本に接近する可能性もあります。全体の数は少ないとは言え、例年通り、台風に対する備えは必要です。

夏傾向

〜今年の夏は、“高温少雨”で、残暑長引く〜

梅雨明け後は西日本を中心に全国で高温少雨となりそうです。しかし、8月には一時的にぐずついた天気となり、広い範囲で雷雨になる時期がありそうです。残暑は長く9月も晴れて暑い日が多そうです。昨年は秋の訪れが早かったので、今年は長い夏に感じられるかもしれません。北海道は秋の訪れは、ほぼ例年通りでしょう。

梅雨明け傾向

〜今年の梅雨明けは、20-25日〜

日本付近に涼しい空気を送り込むオホーツク海高気圧が今月の中ごろまで強い予想です。このため、梅雨明けが平年通りとなる見込みです。梅雨明けの具体的な時期は、昨年ほど遅くなく、20日から25日前後になるところが多そうです。

参考資料

台風の発生時期(平年値)

台風の発生時期(過去30年間合計)

台風傾向の発表について

当社では、日々、長期気象予測サービスの実用化に向けて取り組みをおこなっていますが、現在の気象予測の技術水準では、予測精度の誤差が大きくなる場合があります。この度の台風の傾向発表にあたり、気象機関や長期予報の有識者の複数の見通しを元に、総合的に見解を出しています。本リリースにおける情報につきましては、発表日における最新の見解になります。今後の最新の見解は当社の携帯サイト(http://wni.jp)にてご確認ください。

株式会社ウェザーニューズ(東証1部 <4825>)について

世界主要国 / 地域に32の営業拠点を持つ、世界最大の民間気象情報会社。
海、空、陸のあらゆる気象現象の世界最大規模のデータベースを有し、独自の予報により、航空、海運、流通、自治体などの各業務の問題解決情報を提供している。
一般個人に対しては、携帯電話、インターネット、BSデジタル放送等のメディアを通じて、個人の生活を支援する各種情報を提供。