発行日 : 2007年07月19日

中越沖地震の被災地域を対象に『がけ崩れ予測メール』開始

~ 地盤の状態を“地震”“雨量”“地理”の要素から常に監視 ~

株式会社ウェザーニューズ(所在地:東京都港区、代表取締役社長:草開千仁)は、この度、新潟県中越沖地震の被災地域を対象に、携帯電話向け気象情報サイト「ウェザーニュース」において『がけ崩れ予測メール』のサービスを期間限定で開始いたします。提供期間は7月19日(木)から8月31日(金)までで、料金は無料にて利用いただけます。

携帯サイト「ウェザーニュース」 URL:http://wni.jp
先の7月16日(月)10時に新潟県上中越沖を震源に発生した地震は、新潟県・長野県の各地で大きな被害をもたらしました。今回の地震では、その揺れの大きさと、梅雨前線などの影響で前日まで降り続いた雨により、山間地域の一部では大きな土砂災害が発生しました。現段階で土砂崩れに至っていない箇所でも、断続的に続く強い余震に加え、今後の雨の影響で、更に地盤が脆弱化し、土砂災害に発展する可能性があります。

この度、ウェザーニューズでは、被災地域にお住まいの方・救援活動をされる方を対象に、がけ崩れの危険性がある日に、その警戒情報を携帯電話のメールに事前に知らせるサービス「がけ崩れ予測メール」を開始します。このサービスは、一般向け防災サービス強化の一環で、夏の局地的な集中豪雨による土砂災害対策サービスとして開発していたもので、今回の新潟県中越沖地震をきっかけに、サービス開発を大幅に前倒しし、急遽、試験版として提供するに至りました。今回提供するサービスは、被災地域(新潟県上越・中越/長野県北部)のより多くの方に利用してもらうため、利用料を無料とし、利用期間をがけ崩れ災害への心配が解消される8月末までに限定して提供します。「がけ崩れ予測メール」は、携帯電話サイト上で“市町村単位での住所”、“がけの高さ”を登録しておくことで、登録した地点においてがけ崩れの危険性がある場合、メールでお知らせします。土砂災害の危険性は、登録した地点における「1.これまでの雨量(実効雨量)」、「2.今後予想される雨量(予想雨量)」、「3.地震の大きさ(震度)」、「4.崖の高さ(傾斜角度)」の4つの項目を解析し、その地点の土砂崩れに達する可能性を算出しています。土砂災害では特に「1.これまでの雨量(実効雨量)」の項目が重要となり、各登録地点での地表に残った雨や地下にしみ込んだ雨量を計算し、土砂崩れの可能性を割り出します。このサービスの特徴は、地盤の状態を“地震”“雨量”“地理”の要素から常に監視を行い、危険な状態に達した際に、常に身近に携帯する携帯電話で情報を受け取ることが可能な点にあります。より詳細な専門的な利用のために、地形や地質などで閾値の設定も変えることが可能で、がけの高さなど数値を詳細に設定変更することもできます。

ウェザーニューズでは、この無料サービスを通し、利用者から利用に関する意見をいただき、今後の防災向けサービスの強化につなげる予定で、より多くの人への登録を呼びかけています。

「ウェザーニュース」の防災への取り組みについて

ウェザーニューズが本部を置く千葉県幕張では、150名以上の気象予報士をはじめ、防災気象の専門家が、24時間365日体制で、全国各地の気象状況の監視を行っています。自治体向けの防災サ—ビスでは、気象情報の提供に留まらず、それに伴う対応策についてのアドバイスを自治体ごとに行っています。最近では、携帯電話やインターネットで利用できる個人向けの防災サービスも強化しています。台風の進路予測に基づく被害シミュレーションで対策を検討できる「台風」、全国各地で発令された注意報警報がメールで届く「警報注意報」、地震発生時に各地の震度を知らせてくれる「地震」、津波発生の危険性や到達時刻がわかる「津波」、落雷の危険性のある際にメールで知らせてくれる「落雷」など、様々な防災に関するサービスを個人向けに提供しており、そのラインナップを今後も拡張していく予定です。

携帯電話向けサイト「ウェザーニュース」について

ドコモ、au、ソフトバンクの携帯電話各社でサービスを利用することができる気象情報サイトで、現在、全国で約160万人が登録。月額105円で、天気予報を市町村単位のピンポイントで1時間ごとにチェックできるほか、地震、台風、落雷などの「防災コンテンツ」、桜、花粉、紅葉などの「季節コンテンツ」、釣り、ゴルフなどの「レジャーコンテンツ」、雨降りアラーム、地震メールの「メールサービス」など、生活に密着した約40の様々なコンテンツを利用することができる。また、各コンテンツでは、“季節・天気を楽しむ”をテーマに、サイト利用者参加型の取り組みなども多数行っている。URL:http://wni.jp

総合気象サイト「ウェザーニュース」について

インターネット向けに提供する気象総合サイトで、「天気予報」「注意報警報」「雨雲レーダー」などの基本的な気象コンテンツはもとより、「台風」「地震」などの防災コンテンツ、「ゴルフ」「スキースノボ」などのレジャーコンテンツ、そして、「花粉」「桜」「紅葉」などの季節コンテンツなど気象に関するあらゆる情報をこのサイト一つで入手することができます。その他、自分だけのトップ画面にパーソナライズできる機能や、自分専用に天気予報をカスタマイズすることができるコンテンツ(有料月額315円)など、気象情報を活用しより快適に生活を送ってもらうためのサービスや取り組みを、日々スタートさせています。URL:http://weathernews.jp/

株式会社ウェザーニューズ(東証1部 <4825>)について

世界主要国 / 地域に32の営業拠点を持つ、世界最大の民間気象情報会社。
海、空、陸のあらゆる気象現象の世界最大規模のデータベースを有し、独自の予報により、航空、海運、流通、自治体などの各業務の問題解決情報を提供している。
一般個人に対しては、携帯電話、インターネット、BSデジタル放送等のメディアを通じて、個人の生活を支援する各種情報を提供。