発行日 : 2008年02月13日

各都道府県の200家庭で花粉観測をスタート

~ 花粉症の方自らが、自宅/職場/学校の軒下などに観測機を設置し観測 ~

株式会社ウェザーニューズ(所在地:東京都港区、代表取締役社長:草開千仁)は、2月13日(水)から、花粉症の方と共に取り組む「花粉プロジェクト」の花粉観測を全国各地でスタートしました。「花粉プロジェクト」は、参加者が花粉観測機を設置し、自宅や職場などで「花粉量」を観測するとともに、携帯電話を使い自身の「花粉症状」を報告することで、花粉対策の研究を試みるプロジェクトです。観測したデータは、インターネットを通じてリアルタイムでウェブサイト/携帯電話サイトに公開され、サイト利用者の花粉対策に役立てられます。この一般の方と共に行う花粉観測の取り組みは今年で4年目となり、今シーズンも小学生からシニア層に至るまで、花粉に悩まされている様々な年代の方にご参加いただいています。

携帯電話サイト「花粉情報」 インターネットサイト「花粉Ch.」
URL:http://wni.jp URL:http://weathernews.jp/pollen/

「花粉プロジェクト」とは・・・

<宮崎県 花粉研究員ポリッツさん宅>

<花粉観測所マップ>

<都内拡大版>

花粉プロジェクトは、花粉症状を持つ一般の方に参加いただき、「花粉飛散数」と「花粉症状」と「気象」の相関性を調査する取り組みです。花粉観測は、『ポールンロボ』と名付けられた観測機(無料貸与)を参加者の自宅などに設置してもらい実施します。『ポールンロボ』は、空中に舞う花粉を検知し、“花粉量”をウェザーニューズに自動送信するほか、“気温”・“湿度”・“気圧”などの「気象」に関する情報も観測します。また、参加者からは、“くしゃみ” “鼻水”“目のかゆみ”などの「花粉症状」を携帯電話でリポートしてもらいます。これらウェザーニューズに集まる「花粉飛散量」と「気象」と「花粉症状」のデータは、ウェブサイトと携帯電話サイトで逐次公開され、花粉症の方は、これらの全国200名から寄せられた情報をもとに、花粉対策を取ることが出来ます。これら「花粉プロジェクト」で収集した「花粉飛散量」と「気象」と「花粉症状」はそれぞれの相関性を分析し、新しい花粉コンテンツの開発に活用します。この取り組みを通し、昨シーズンは花粉に関する新しい症状傾向が判明したほか、今年は、今まで蓄積した細かい花粉飛散データをもとに“3時間ごとの詳細な飛散予測”のサービス実用化が実現しました。


花粉観測に使用する『ポールンロボ』は、今年から人間が呼吸するのと同量の空気量を常時計算し表示します。このことで、より人間が吸引する花粉量に近い値での数量を観測することが可能となりました。ウェザーニューズでは、これらの詳細なデータをもとに、花粉症に悩む方々をサポートする便利なコンテンツ開発を行っていきます。

昨年の花粉観測で判明した新しい症状傾向

昨年、2月1日〜4月30日までの期間に全国100組の花粉症の方と共に実施した第三回目の「花粉プロジェクト」では、今まであまり知られていなかった花粉飛散量の条件や、症状の発症状況など新たな事実が判明しました。

◆昨シーズンの花粉症辛いと感じたのは、“男性より女性”“50代より20代”

花粉量が少なかった一昨年(2006年)のシーズンは、7割の人が症状は軽かったと回答した一方、昨シーズンは、例年並〜少なかったところが多く、症状が軽かった人は4割、辛かった人6割と、一昨年のシーズンに比べ辛かったという人が多く見られました。地域別に見ると昨シーズンのスギ花粉は突発的に大量に飛ぶことが多く、花粉症の症状が突然現れ辛いと感じることが前半に多かったようです。近畿と東海では他の地域より、後半に辛いと感じる割合が多かった点が特徴で、ヒノキ花粉が大量発生したことに起因すると思われます。また、男女差でみると、男性に比べ女性が辛いと感じる傾向がありました。年齢でみると、20〜30代が症状として辛いと回答した人の割合が多く、一昨年同様、年齢を重ねるとともに症状が軽くなる傾向が見られました。


◆昨シーズン(2007年)の結果詳細は、下記のサイトからご覧頂くことが出来ます。

http://weathernews.com/jp/c/press/2007/070518.html


昨年と一昨年の花粉症状差
昨年の花粉症状<地域差>
昨年の花粉症状<男女差>
昨年の花粉症状<年齢差>

日本初!3時間ごとの詳細な飛散予報を提供

これまでの花粉予測は、花粉量の多少に関する1日の全体的な飛散傾向に留まっていました。しかし、ウェザーニューズでは、「花粉プロジェクト」で蓄積した大量の花粉観測データを分析することで、3時間ごとの花粉飛散量を24時間先まで予測することが可能となりました。現在、これらの予測情報は、ウェブサイト/携帯電話サイトで公開しています。サイト利用者は、3時間ごとの細かな単位で飛散予測を知ることで、「明日のお買い物は、飛散量が多い午前は避けて、午後の待ち合わせにしよう」や「洗濯物は飛散量が少ない午前中のうちに済ませてしまおう」など、時間と飛散量に応じた一日の計画を立てることが可能となります。

携帯電話向けサイトについて

ドコモ、au、ソフトバンクの携帯電話各社でサービスを利用することができる気象情報サイトです。月額105円または315円で、天気予報を市町村単位のピンポイントで1時間ごとにチェックできるほか、地震、台風、落雷などの「防災コンテンツ」、桜、花粉、紅葉などの「季節コンテンツ」、釣り、ゴルフなどの「レジャーコンテンツ」、雨降りアラーム、地震メールの「メールサービス」など、生活に密着した約40の様々なコンテンツを利用することができる。また、各コンテンツでは、“季節・天気を楽しむ”をテーマに、サイト利用者参加型の取り組みなども多数行っている。URL:http://wni.jp

インターネット向けサイトについて

インターネット向けに提供する気象総合サイトで、「天気予報」「注意報警報」「雨雲レーダー」などの基本的な気象コンテンツはもとより、「台風」「地震」などの防災コンテンツ、「ゴルフ」「スキースノボ」などのレジャーコンテンツ、そして、「花粉」「桜」「紅葉」などの季節コンテンツなど気象に関するあらゆる情報をこのサイト一つで入手することができます。その他、自分だけのトップ画面にパーソナライズできる機能や、自分専用に天気予報をカスタマイズすることができるコンテンツ(有料月額315円)など、気象情報を活用しより快適に生活を送ってもらうためのサービスや取り組みを、日々展開しています。

株式会社ウェザーニューズ(東証1部 <4825>)について

世界主要国 / 地域に32の営業拠点を持つ、世界最大の民間気象情報会社。
海、空、陸のあらゆる気象現象の世界最大規模のデータベースを有し、独自の予報により、航空、海運、流通、自治体などの各業務の問題解決情報を提供している。
一般個人に対しては、携帯電話、インターネット、BSデジタル放送等のメディアを通じて、個人の生活を支援する各種情報を提供。