発行日 : 2008年03月31日

燃料消費を低減するFuel Routeingサービス

~ 韓進海運(韓国)全船に提供開始 ~

株式会社ウェザーニューズ(所在地:東京都港区 代表取締役社長:草開千仁)は、世界の最大手10社に入る海運会社、韓進海運(所在地:韓国ソウル 代表理事社長:朴政遠)に対し、Fuel Routeing(最小燃費航路)の提供を開始しました。Fuel Routeingは、安全とスケジューリングを実現した上で船舶の燃料消費を最適化する従来にないサービスであり、航海に必要な総燃料を低減し、燃料消費率を向上させます。ウェザーニューズは、韓進海運が所有する全船に対してこのサービスを提供することで、安全かつ経済的な船舶の運航を支援します。


ウェザーニューズは、創業以来20年以上にわたる気象サービスのトップ企業として、世界中の海運会社に向けて、船舶の安全・経済運航を気象の側面から支援してきました。当社では、船長のみならず、陸上のオペレーターや船舶のオーナーに対しても包括的にサポートを行っており、Total Fleet Management Service(TFMS)として24時間365日体制で船舶の動静を管理し、船舶の運航管理を支援しています。


昨今の原油価格の急激な高騰は、船舶の大型化とエンジンの高出力化が進む海運会社にとって重要な課題であり、船舶における燃料消費の最適化が求められています。ウェザーニューズでは、こうした海運会社のニーズに応えるため、2005年より内外の専門家とともに研究・開発を行ってきました。このたび提供するFuel Routeingは、同社のサービスであるTotal Fleet Management Service (TFMS)の一部として開発されたこれまでにないサービスです。最新の海気象情報をもとに、安全性とスケジュール維持の為の運航を考慮しながら、最適なエンジンの回転数(RPM;Revolution Per Minute)を船舶に推薦することにより、従来船長によって決定されてきたRPMの設定/管理を支援し、運航の最適化を実現します。Optimum Ship Routeing (OSR; 最適航路情報)と併用で活用することにより、片航海にて3〜5%の燃料低減を目指します。経済的なメリットはもちろん、船舶の航行に伴う燃料消費率を向上させることで、環境負荷の低減も期待できます。


ウェザーニューズは、安全性と経済合理性を念頭に置いた燃料消費率の最適化に向けて、2006年から韓進海運と共に取り組んできました。韓進海運は、Fuel Routeingを導入することで、太平洋航路全隻における燃料消費の低減が可能である事をトライアルサービスを通じて確認し、運航するコンテナ船に対してFuel Routeing導入の開始を決定しました。「Fuel Routeingは海運業界を悩ます燃料価格の高騰を解決することができる最も革新的なサービスのひとつであると確信します。ウェザーニューズが提供する精度の高い情報に大きな期待を寄せています。」韓進海運の開発技術チームリーダーの金榮烈氏は、Fuel Routeingの導入に関してこのようにコメントしています。


世界に先駆けてFuel Routeingを韓進海運の全船に対して提供することで、ウェザーニューズでは万全な安全対策を講じながら船舶の効率的かつ経済的な運航を支援し、さらに全世界の船会社に向けてサービスを展開していきます。

株式会社ウェザーニューズ(東証1部 <4825>)について

世界主要国 / 地域に32の営業拠点を持つ、世界最大の民間気象情報会社。
海、空、陸のあらゆる気象現象の世界最大規模のデータベースを有し、独自の予報により、航空、海運、流通、自治体などの各業務の問題解決情報を提供している。
一般個人に対しては、携帯電話、インターネット、BSデジタル放送等のメディアを通じて、個人の生活を支援する各種情報を提供。