発行日 : 2008年05月21日

2008年 各エリア別の梅雨傾向発表

~ 今年の梅雨は“やや長め”、大雨は後半に多い可能性 ~

株式会社ウェザーニューズ(所在地:東京都港区、代表取締役社長:草開千仁)は、本日5月21日(水)、今年の梅雨シーズンにおける傾向をまとめ発表しました。今年の梅雨シーズンは、序盤は全国的に雨が降ったり止んだりのぐずついた天気になる見込みですが、中盤は晴れ間が続く日が多くなり、終盤となる7月中旬からは、全国的に大雨となる見込みです。

この情報は5月21日時点での情報になります。最新の梅雨情報は
携帯サイト:ウェザーニュース(URL:http://wni.jp)にてご確認ください。

全国の梅雨見解

梅雨前線は、冷たい海の「オホーツク海高気圧」と、太平洋の暖かい「太平洋高気圧」がぶつかり、その2つが交わる所で大気の状態が不安定になり発生します。よって梅雨シーズンは、「オホーツク海高気圧」と「太平洋高気圧」の2つの高気圧の動きによって決まります。今シーズンの序盤は、2つの高気圧の勢力はほぼ平年並みで、全国的に雨が降ったり止んだり、ぐずついた天気が続き、全国的に梅雨入りは平年並みとなりそうです。中盤は、前線の南下や消滅により、全国的に晴れ間が多くなる見込みです。シーズン後半の7月中旬になると「太平洋高気圧」が勢力を伸ばし、梅雨前線が活発化して、全国的に大雨となります。これは、「太平洋高気圧」が大雨の原因である湿った空気を大量に日本列島に運ぶためです。「太平洋高気圧」の勢力が強まるタイミングが平年より、やや遅めのため、梅雨明けは、沖縄を除いて全国的に“やや遅め”となる見込みです。

各地域の梅雨入り・明け時期と傾向

※括弧内は昨年の梅雨入り・明け


地域
梅雨入り
梅雨明け
梅雨期間の傾向
沖縄
5/23頃 (5/16頃)
6/23頃 (6/21頃)

6月は、晴れる日は少なく、シトシト雨の日が多いですが、時々強い雨が降ることもあります。(沖縄・奄美は梅雨明け前の6月中旬から大雨が降りやすくなります。)

7月になると、一旦、晴れる日が多くなりますが、中旬には再び、曇りや雨の日が多くなって、大雨が降りやすくなります。

 

 

奄美
5/23頃 (5/26頃)
6/28頃 (6/28頃)
九州南部
6/2頃 (6/1頃)
7/20頃 (7/18頃)
九州北部
6/5頃 (6/13頃)
7/22頃 (7/23頃)
四国
6/5頃 (6/13頃)
7/22頃 (7/23頃)
中国
6/6頃 (6/14頃)
7/23頃 (7/23頃)
近畿
6/6頃 (6/14頃)
7/23頃 (7/24頃)
東海
6/7頃 (6/14頃)
7/23頃 (7/27頃)

 

6月は、晴れる日は少なく、シトシト雨や霧雨との日が多くなります。(時々、強い雨が降ることもありますが、長くは続きません。)

7月になると、一旦、晴れる日が多くなりますが、中旬には再び、曇りや雨の日が多くなって、大雨が降りやすくなります。

北陸
6/10頃 (6/21頃)
7/24頃 (8/1頃)
関東・甲信
6/7頃 (6/22頃)
7/24頃 (8/1頃)
東北南部
6/10頃 (6/21頃)
7/24頃 (8/1頃)

 

6月は、晴れる日は少なく、シトシト雨や霧雨となる見込みです。肌寒く感じる日が多くなります。

7月になると、一旦、晴れる日が多くなりますが、中旬には再び、曇りや雨の日が多くなって、日本海側ほど大雨が降りやすくなります。

東北北部
6/12 (6/29頃)
7/26頃 (8/11頃)

梅雨入り、梅雨明けの平年日

地域

梅雨入り

梅雨明け

沖縄

5/8

6/23

奄美

5/10

6/28

九州南部

5/29

7/13

九州北部

6/5

7/18

四国

6/4

7/17

中国

6/6

7/20

近畿

6/6

7/19

東海

6/8

7/20

北陸

6/10

7/22

関東・甲信

6/8

7/20

東北南部

6/10

7/23

東北北部

6/12

7/27

梅雨傾向の発表について

当社では、日々、長期気象予測サービスの実用化に向けて取り組みをおこなっていますが、現在の気象予測の技術水準では、予測精度の誤差が大きくなる場合があります。この度の梅雨の傾向発表にあたり、複数の長期予報の有識者の見通しを元に、総合的に見解をだしています。本リリースにおけるs情報につきましては、発表日における最新の見解になりますので、最新の見解は当社の携帯サイト(http://wni.jp)にてご確認ください。

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