株式会社ウェザーニューズ（所在地：東京都港区、代表取締役社長：草開千仁）では、防災の日となる9月1日(月)、日本の“揺れ”を一般の方と共に観測する試み｢Yureプロジェクト（ユレプロジェクト）｣を本格的にスタートします。この観測は、6月に先行募集した200名に、7月に募集した800名が加わり、合計1,000名の方と共に、“揺れ”を計測する専門機器｢Yure Station（ユレステーション）｣を自宅に設置し行います。観測データは、インターネットにリアルタイムで公開されるため、地震などの揺れが発生した際に、自分の住む地域が“どのような揺れ”で、“どのくらいの強さ”だったかをインターネット通じて瞬時に把握することができます。ウェザーニューズでは、防災月間が始まる9月1日から、本プロジェクトを本格的に開始し、このプロジェクトを通して、一般の方と共に“揺れ”を通じて減災意識を高める展開を進めます。

Yure プロジェクトとは・・・

〜全国の1,000名の自宅に専用の計測機を設置し、リアルタイムで“揺れ”を計測〜

｢Yure プロジェクト｣は、“揺れ”を観測することのできる機器｢Yure Station｣を、全国1,000人に無償で配布し、あらゆる“日本の揺れ”を観測するネットワークを構築する試みです。集められたデータはリアルタイムでサイトに公開されるため、どこよりも早く、きめ細かい“揺れ”の情報を表示することが可能となります。この試みでは、昨年10月にスタートしたウェザーニューズの緊急地震速報サービス『The Last 10-Second』の検証も併せて行います。検証では、実際に地震があった際、緊急地震速報を受信した自宅において、“揺れ”が“いつ”“どのくらい” あったかを分析し、サービスの活用法を利用者と共に考えていきます。この他、プロジェクトでは、「地震の揺れがマンションの高さにどれだけ影響するか」や、「電車通過の揺れが、どれだけ建物に影響するか」なども検証、数値化しデータベース化する予定です。

計測機器“Yure Station”とは・・・

〜USBをつなぐだけで、24時間365日、あらゆる“揺れ”をモニタリング〜

「Yure Station」は当社が開発した、“揺れ”をはかる専用機です。専用機は、パソコンと常時接続され、30秒に1回データが自動的にリポートされます。機器には、加速度センサーが内蔵されており、実際に揺れた時間や、横揺れ(東西方向と南北方向)と縦揺れ(上下方向)を分けて図ることが出来ます。また、機器の表面には青色のライトが点灯し、基準値を上回る“揺れ”を感知すると、そのライトの光が左右に素早く動き、参加者に“揺れ”を知らせます。Yure プロジェクトで観測したデータは、インターネット向けサイト｢Yureプロジェクト｣でリアルタイムにて公開されます。

インターネット向けサイト｢Yureプロジェクト｣とは・・・

〜全国1,000箇所から寄せられた日本のあらゆる“揺れ”をリアルタイムで公開〜

インターネット向けサイト｢Yure プロジェクト｣は、全国1,000地点での“揺れ”の観測情報が地図上に表示されています。それぞれの地点において“揺れ”を観測した場合、縦揺れや横揺れなど“揺れ”の種類や、その強さに応じて、各地点の色が変化して表示されるため、日本の“どの地点”で、“どの様な揺れ”が、“どの位の強さ”で起こったかを一目で把握することができます。また、地震などの“揺れ”を感知した際、横揺れ、縦揺れの“強さ”と方向が分かりやすく表示されるため、緊急地震速報サービス『The Last 10-Second』にて通知された震源地から同心円状に拡がる“揺れ”の方向を一目で確認することができます。更に、サイトでは、全国各地で観測された最新の“揺れ”の情報が画面上に時系列で一覧化されているため、過去の情報も確認することができます。これら各地点の“揺れ”の情報は、更に詳細を確認することができ、日本地図上の観測地点、または、最新の“揺れ”の一覧の中から任意の地点をクリックすることで、市町村単位での詳細な所在地が表示され、南北での「横揺れ」、東西での「横揺れ」、上下の「縦揺れ」の3つのグラフよって、どのくらいの“揺れ”があったかを時間を追って見ることができます。それら各地点では、その地点の建物が鉄筋か木造かなどの詳しい情報も見ることができ、建物の構造が揺れにどれくらい影響するかも検証することも可能なため、自宅が「縦揺れ」に強いのか、「横揺れ」に弱いのか等を把握することもできます。