発行日 : 2008年12月18日

花粉症の方と共に立ち向かう、日本最大の花粉プロジェクト

花粉シーズン到来に向けて、全国で花粉観測モニター500名募集

~ 2009年は花粉観測機『ポールンロボ』を前年の2.5倍規模で実施 ~

株式会社ウェザーニューズ(所在地:東京都港区、代表取締役社長:草開千仁)は、花粉シーズンを通し、全国の一般の方と共に花粉症に立ち向かう『花粉プロジェクト』開始に先立ち、この度、花粉観測に協力頂ける500名を全国から募集します。募集期間は12月18日から12月28日までで、選ばれた500名は、「花粉観測ステーション」として、観測に使用する花粉観測機「ポールンロボ」を自宅に設置し、“花粉飛散数”と共に、“気温”、“湿度”、“気圧”などの気象観測を自動観測する他、設置者は花粉症状について、日々リポートを行います。『花粉プロジェクト』は、今回で5年目を迎え、2008年の花粉シーズンまでの4回のきめ細かな花粉観測では、今まで分からなかった花粉に関し様々なことを解明するとともに、花粉症の方に役立つ新しいサービスを実施してきました。2009年の花粉シーズンは、2008年の花粉シーズンの200名規模から新たに300名を増員し、合計500名体制で花粉症の観測に臨み、地域の細かい花粉飛散数や症状についての解析を試みます。

「花粉観測ステーション」募集はこちらから
携帯サイト
「ウェザーニュース」
URL:http://wni.jp
インターネットサイト
「ウェザーニュース 花粉ch.」
URL:http://weathernews.jp/ski/

花粉症の方と共に立ち向かう『花粉プロジェクト』

『花粉プロジェクト』解説図

花粉プロジェクトは、一般の方々と共に花粉症に立ち向かうプロジェクトで、一般の方からの協力のもと、花粉観測機「ポールンロボ」を自宅に設置し、地域のきめ細かな花粉観測と、その症状のデータベース化を行うことで、今まで分からなかった花粉について解明を行う他、解析をもとに花粉症の方に役立つ新しいサービスを提供する試みです。「ポールンロボ」により測られたデータは、携帯サイトやインターネットサイトにてリアルタイムで公開するほか、3時間ごとのきめ細かい花粉予報に反映され、個人の方は花粉症対策に役立てることが出来ます。また、個人ごとに異なる花粉症状に関し、その日の症状を予測する『花粉症の症状予測』への活用や、個人の症状ごとに対策をアドバイスしてくれる『花粉症に関するソリューション』にも反映されます。これらの情報は、医療機関や一般企業にも提供され、花粉症に困っている人の研究開発にも役立てられる予定です。

新型花粉観測機『ポールンロボ』

バルーンロボの写真

<昨シーズン活躍した3代目ポールンロボ>

花粉観測機「ポールンロボ」は、500名に対し無料で貸与され、風通しが良く、雨が直接当たらない軒下などの自宅に設置してもらいます。2009年の花粉シーズンに使用する“ポールンロボ”は、2006年の初代機器から今回で4代目となり、昨年に比べ小型化しました。“ポールンロボ”は、人の呼吸と同じ量を吸引するように設定され、実際に人間が空気中で吸い込む花粉量を計測することができます。“ポールンロボ”は、観測する花粉量により、花粉が飛んでいない状態の「白」から、「青」「黄」「赤」「紫」へと5段階で目の色が変化します。また、“ポールンロボ”は、“花粉飛散量”だけでなく、“気温”、“湿度”、“気圧”も観測します。“ポールンロボ”で観測されたデータは、インターネット回線を通じ、ウェザーニューズに自動送信されます。

募集概要

<応募方法> 携帯サイト「ウェザーニュース」から必要情報を入力
※315円の会員が対象
<応募サイト> 携帯サイト:http://wni.jp/
<応募条件>
  1. ポールンロボを大切にし、設置条件を満たしている方
  2. 花粉症の人が望ましい
  3. 毎日、症状や天気など花粉リポートができる方
  4. 花粉症総合センター研修医として貴重な情報を発表したいとの想いがある方
  5. 地域の代表として想いを持ってリポートしてくれる方
<設置条件>
  1. インターネット環境がブロードバンドであり、ブロードバンドルーターがあること
  2. ポールンロボを吊るして固定でき、風通しがよく、雨が直接当たらない場所がある
  3. 屋外から屋内に接続ケーブルを通す穴があること

2008年花粉シーズンの結果

~ 「短期集中型」の飛散傾向だった2008年の花粉シーズン ~
2007年花粉シーズンに比べ2倍の飛散量と予測された昨シーズンの2008年は、当初の予想通り、多くのところで2倍の飛散量を観測しました。花粉飛散の傾向として、期間を通し継続的に平均的な量での飛散ではなく、ピークが短期間に集中する「短期集中型」が全国各地で見られました。これは、2008年2月の気温が低く推移し、スギ花粉の飛散開始が遅れたのに加え、極端な寒の戻りがなかったことから、まとまって飛散したことが要因と見られます。
~ 2008年花粉シーズンは、全体の約7割が『辛かった』 ~
2008年花粉シーズンの症状の傾向としては、「非常に辛かった」と回答した人が30%、「少し辛かった」が43%で、「非常に辛かった」と「少し辛かった」を合わせ73%の人が『辛かった』と回答しました。一方で、「楽だった」と回答した人が2007年花粉シーズンより13%少ない23%になったことから、2008年花粉シーズンは花粉症の方にとって、2007年花粉シーズンよりつらいシーズンであったことが分かります。これは、花粉量が2007年花粉シーズンより多かったことに加え、花粉の飛散が短期的に集中したことが要因として挙げられ、年代別に見ると、20代は症状が重く、年齢を重ねると共に、症状が軽くなる傾向が見られました。
~ 花粉飛散のピーク、高気圧が覆われた場合16時、冬型の気圧配置の場合14時 ~
花粉は晴れた日に多く飛ぶ傾向にありますが、同じ晴れでも高気圧に覆われた場合と、冬型の気圧配置“西高東低”の場合とで飛散のピークタイムが異なることが2007年花粉シーズンに引き続き2008年花粉シーズンでも明らかになりました。高気圧に覆われた場合は、朝7時から飛び始め、ゆっくりと増加し、16時くらいにピークを迎え、20時に徐々に収まります。一方、冬型の気圧配置の際は、朝7時から飛び始め、昼にかけて急増し、14時のピークに向を向かえ、20時に収まる傾向が見られました。
▼2008年花粉シーズンに関する傾向まとめ
http://weathernews.com/jp/c/press/2008/080630_1.html

株式会社ウェザーニューズ(東証1部 <4825>)について

世界主要国 / 地域に32の営業拠点を持つ、世界最大の民間気象情報会社。
海、空、陸のあらゆる気象現象の世界最大規模のデータベースを有し、独自の予報により、航空、海運、流通、自治体などの各業務の問題解決情報を提供している。
一般個人に対しては、携帯電話、インターネット、BSデジタル放送等のメディアを通じて、個人の生活を支援する各種情報を提供。