株式会社ウェザーニューズ（所在地：東京都港区、代表取締役社長：草開千仁）は、2月13日（金）、ある一定の花粉飛散が都内で確認され、今後飛散が徐々に増える見通しから、本日、東京都が“本格的な花粉飛散シーズン”に突入したことを発表いたします。当社では全国500ヵ所に、花粉観測量に応じて目の色が変化する独自の花粉観測機『ポールンロボ』を設置し花粉観測をしています。この度、東京都内7ヵ所(都内総数30ヵ所)の観測地点において、花粉症の症状が出始める花粉飛散量（30個）を超えるレベルに達し、観測機の目の色が花粉飛散本格化を示す「青」の報告が確認されました。また昨日おこなった都内の症状調査でも、1450人中の37.1％の方が“ややつらい”、またはそれ以上の症状を感じ始めています。全国では、神奈川県、千葉県、埼玉県、山梨県、広島県、島根県、山口県、愛媛県、佐賀県にて30個以上の飛散が確認されているため、花粉症の方は最新の花粉飛散情報を確認するなど、十分な対策が必要になります。

※ 花粉症の症状が出始める花粉飛散数30個は、協力者と共に蓄積した4年分の花粉飛散量と症状のデータを相関、分析した情報です。また花粉観測機「ポールンロボ 」は、全国の花粉症の方の一般家庭や企業、病院などに設置している当社独自の観測機で、人の呼吸と同じ量を吸引し、観測しているため、実際に人間が空気中で吸い込む花粉量を計測することができます。

今後の飛散予測についての全国の概況

西～東日本は２月に入ってから移動性高気圧の影響による気温の上昇で、各地のスギ雄花が開花し飛散が開始したものと思われます。東京都内は、2月下旬から3月前半をピークに徐々に飛散量が増加します。その後ヒノキ花粉が飛散し始め、飛散は4月下旬まで断続的に続く見込みです。北日本においても既に症状が出始めている方も多く、例年よりも早く本格的な花粉飛散が開始する可能性が高くなってきました。今年の花粉の飛散量は西日本、東日本では去年と同じか多め、北日本では去年より少なめとなる見込みです。最新の飛散情報と各地の本格シーズン突入のお知らせは、随時ウェザーニュース携帯電話サイト（http://wni.jp）で発表していく予定です。

【花粉観測機ポールンロボの目の色の変化】

花粉計測機 ポールンロボ
目の色	白	青	黄	赤	紫
飛散数/日	0～29個	30～99個	100～199個	200～299個	300個～

花粉観測機「ポールンロボ」の観測結果

東京

全国

本日都内にて実行した花粉の症状調査結果

今後の見解

※飛散開始予想日は30個/日以上を、花粉観測機「ポールンロボ」において観測する日を基準としています。

花粉プロジェクト ～ロボットと人でより良い花粉環境へ～

当社では花粉シーズンを通し、花粉症の方と共に花粉に立ち向かう「花粉プロジェクト」を毎年展開しています。花粉プロジェクトは今年で5年目を向かえ、花粉症に悩む様々な年代の方々や企業、病院などの協力のもと、当社が独自に開発した花粉観測機「ポールンロボ」をそれぞれの地域に設置し、地域のきめ細かな花粉飛散量をはかると共に、その周辺エリアに住む花粉症の症状を「ポールン感測員」と調査することで、今まで分からなかった花粉について地域／個人レベルで解明を行う他、解析をもとに花粉症の方に役立つ新しいサービスを提供する試みです。今シーズンは、昨年のポールンロボ200台体制から300台増加させ、計500台規模で実施し、よりきめ細かい単位での花粉飛散量をはかることに挑みます。症状情報や、飛散データはリアルタイムでインターネットサイト、携帯サイトで公開される他、シーズン終了後には、医療機関や一般企業にも情報提供され、花粉症に困っている方の研究開発にも役立てられる予定です。

自宅設置写真（群馬県）	自宅設置写真（三重県）	学校設置写真（神奈川県）

ウェザーニューズでは花粉シーズンを通し、より快適な花粉環境の実現を目指し、利用者と共に花粉症に悩む方々をサポートするコンテンツを展開していきます。