発行日 : 2009年04月09日

結果発表! 桜の花から樹木の健康調査をする「花数調査」

日本の桜、昨年に比べ健康状態が回復

~ 『東京』は都市化影響で一番元気 地域別では九州が回復傾向 ~

株式会社ウェザーニューズ(所在地:東京都港区、代表取締役社長:草開千仁)は、桜を通して春を楽しむ企画「さくらプロジェクト」の一環で実施した『花数調査』の調査結果をまとめ発表しました。『花数調査』は、一般の方と共に、一つのつぼみに対する花の数量を数えることで、樹木の健康状態を調査する試みで、北海道・東北・北陸を除く東日本・西日本エリアで3月25日から4月5日まで全国1万5千人の桜モニターを対象に実施しました。今回の調査では、昨年の「やや元気がない」(平均花数:3.7個)から弱冠回復し、平均花数3.9個との結果が出ました。特に西日本エリアでの回復が昨年に比べ回復傾向にあることがわかりました。

携帯サイト「ウェザーニュース 花数調査結果」
URL:http://wni.jp

「花数調査」の調査法

~花が6個以上咲いていれば、“とっても健康”~

桜の花数の数え方例の写真

桜は、一つのつぼみから複数の花を咲かせる特徴があり、その花の数を数えることで健康状態が分かります。花数が多いほど、その樹木は健康だと言え、逆に少ないと健康でないと診断できます。ソメイヨシノの場合、「6個以上 = とっても健康」、「4~5個 = 健康」、「3個以下 =元気がない」を目安としており、調査では、樹木医の和田博幸氏(「財団法人 日本花の会」主任研究員)の協力のもと、これらの診断基準を設け実施しました。今回の調査には、1,500名以上が参加し、桜が開花していた東日本から西日本を対象に実施しました。

「花数調査」の結果

~桜の健康状態は昨年に比べ回復傾向~

今回対象となった西日本から東日本での平均値は、3.9個と昨年の3.7個を0.2上回る結果がでました。特に回復が見られたのは、九州エリアで、佐賀県では3.9個(昨年:3.2個)、長崎県で4.3個(昨年:3.8個)、宮崎県で3.7個(昨年:3.0個)、鹿児島県で3.8個(昨年:3.0個)との結果がでました。これは、1984年以来、台風の日本上陸が無かった昨年に、桜のつぼみとなる「花芽」が塩害などの被害を受けなかったことが考えられます。また「花芽」は夏場の雨が少なかったり、多すぎると花数は少なくなる特徴がありますが、昨年は目立った大雨が少なく、花芽の形成には影響が少なかったと考えられ、健康を取り戻したと考えられます。また昨年、4.0と健康状態であった東京は、4.1と若干健康状態をアップした結果がでました。

【各県の花数平均値】

関東 茨城 3.9個
栃木 3.9個
群馬 4.0個
埼玉 4.0個
千葉 3.9個
東京 4.1個
神奈川 4.0個
近畿 京都 3.9個
滋賀 3.7個
大阪 4.0個
兵庫 3.9個
奈良 3.7個
和歌山 4.1個
九州 福岡 3.9個
佐賀 3.9個
長崎 4.3個
熊本 3.9個
宮崎 3.7個
大分 4.0個
鹿児島 3.8個
中部 山梨 4.1個
岐阜 3.9個
静岡 4.0個
愛知 3.8個
三重 3.8個
中国・四国 鳥取 3.4個
島根 3.7個
広島 3.9個
岡山 3.5個
山口 3.7個
徳島 4.0個
香川 3.4個
愛媛 3.7個
高知 3.8個

花数調査の概要

『花数調査』では、参加者が携帯電話サイト「ウェザーニュース」内の専用ページに、桜の木に付く花の個数を入力することで、自分の観察する桜の木が健康であるかどうかについて、その場ですぐに知ることができます。サイト内では、桜の健康を取り戻すための治療方法なども掲載しており、土にマッサージを加えることで桜の樹木の健康を取り戻す方法などを写真付きで紹介しています。この『花数調査』の取り組みは、今後も継続的して実施する予定で、“桜モニター”に参加する人たちと一緒に日本の桜を一本でも多く残していくための活動を展開します。ウェザーニューズでは、「さくらプロジェクト」を通し、桜の開花シーズンを心待ちにしている方々をサポートする様々なコンテンツを多数展開しています。

株式会社ウェザーニューズ(東証1部 <4825>)について

世界主要国 / 地域に32の営業拠点を持つ、世界最大の民間気象情報会社。
海、空、陸のあらゆる気象現象の世界最大規模のデータベースを有し、独自の予報により、航空、海運、流通、自治体などの各業務の問題解決情報を提供している。
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