発行日 : 2009年04月14日

ヒノキ花粉のピーク到来  花粉いつ終わる?

今シーズンは昨年に比べて約4割増しの花粉量

~ 最も多く花粉が飛散するのは愛知県で、最も少ない徳島県の6倍の飛散 ~

株式会社ウェザーニューズ(所在地:東京都港区、代表取締役社長:草開千仁)はヒノキ花粉の飛散がピークを迎える中、今年の花粉シーズンにおけるスギ・ヒノキの飛散傾向のまとめ発表しました。まとめ発表は全国500箇所に設置している花粉計測機「ポールンロボ」にて計測された今シーズンの観測値と今後の飛散見通しを分析した予想です。

今年の花粉は昨年を上回るペース

今年の花粉飛散は2月上旬には西日本~東日本で飛び始め、2月中旬にはピークを迎えました。今年の冬は暖冬となったため、昨年と比べると関東エリアでは10日前後早い本格飛散となり、その他のエリアでも1~2週間ほど早い本格飛散を迎えたところが多くなりました。また、ここまでの飛散数は西~東日本では昨年を上回るペースで飛び、特に東海エリアでは、昨年と比較し約2倍の飛散数となっています。一方、北日本では昨年よりも下回るペースとなっています。今後は西~東日本では、スギ花粉からヒノキ花粉に変わっていきますが、ヒノキ花粉もスギ花粉と同様に、昨年を上回る飛散数となる見込みです。

今シーズンの花粉飛散傾向(北海道・沖縄県除く)

順位 県別飛散数
(今後の予想含む)
前年比
(今後の予想含む)
本格飛散日数
(今後の予想含む)
1位 愛知県(7,742個) 和歌山県(253%) 茨城県(78日)
2位 岐阜県(7,356個) 島根県(251%) 山梨県(77日)
3位 東京都(7,168個) 三重県(243%) 三重県(75日)
4位 埼玉県(7,106個) 鳥取県(198%) 埼玉県(75日)
5位 神奈川県(6,612個) 山梨県(197%) 神奈川県(75日)
全国平均 4387個 137.8% 65.7日
41位 香川県(2,592個) 栃木県(80%) 秋田県(58日)
42位 山形県(2,500個) 茨城県(79%) 鳥取県(51日)
43位 愛媛県(2,485個) 宮城県(71%) 岩手県(50日)
44位 青森県(1,996個) 青森県(62%) 青森県(49日)
45位 徳島県(1,330個) 秋田県(58%) 山形県(42日)

(飛散数:ポールンロボが観測する花粉1個当たりのカウントを示す)
(本格飛散日数:花粉症の症状が出始める花粉飛散数30個/日を超える花粉飛散の日数)

各エリアの見解(4月14日時点)

北海道(シラカバ花粉) 札幌のグラフ
札幌
今年の3月の気温は、昨年と比較すると低く、飛び始めは昨年よりも遅くなりそうです。また、今後4月の気温は平年並みか、やや高い予想となっているため、札幌の飛散開始は15日頃、ピークはGW頃となりそうです。飛散数は大量飛散だった昨年と比較すると、大幅に少なくなると予想しています。
東北北部 青森のグラフ
青森
今年の冬は暖冬となったため、本格飛散は昨年と比較しやや早いところが多く、主に太平洋側では3月上旬に本格飛散となりました。ただ、3月下旬に冬の寒さが戻り、一旦飛散は落ち着きました。4月に入り春らしい陽気となったため、再び飛散数が多くなり、日本海側でも一気に飛散数が上がっています。花粉の飛散は今月下旬に落ち着くところが多くなると予想しています。
東北南部 宮城のグラフ
宮城
今年の冬は暖冬となったため、本格飛散は昨年と比較し日本海側では数日早い程度でしたが、太平洋側では2~3週間ほど早く、2月中旬~下旬となりました。3月下旬に冬の寒さが戻り、一旦飛散は落ち着きましたが、4月に入り春らしい陽気となったため、再び飛散数が多くなってきています。花粉の飛散は今月下旬に落ち着くところが多くなると予想しています。
北陸・長野 石川のグラフ
石川
今年の冬は暖冬となったため、本格飛散は昨年と比較し10日前後早く、2月下旬~3月上旬となりました。3月下旬に冬の寒さが戻り、一旦飛散は落ち着きましたが、4月に入り春らしい陽気となったため、再び飛散数が多くなってきています。ヒノキ花粉の飛散はスギと比べて少ない傾向があり、後半の飛散数は前半ほどにはならない見込みです。花粉の飛散は今月下旬に落ち着くところが多くなると予想しています。
関東 東京のグラフ
東京
今年の冬は暖冬となったため、本格飛散は昨年と比較し10日前後早く、2月中旬となりました。3月下旬に冬の寒さが戻り、一旦飛散は落ち着きましたが、4月に入り春らしい陽気となったため、再び飛散数が多くなってきています。これまではスギ花粉が昨年を上回る飛散数となりました。今後はヒノキ花粉がメインとなりますが、ヒノキ花粉も昨年を上回る飛散数となる見込みです。花粉の飛散は今月下旬に落ち着くところが多くなると予想しています。
東海・山梨 愛知のグラフ
愛知
今年の冬は暖冬となったため、本格飛散は昨年と比較し1~3週間ほど早く、2月中旬となりました。3月下旬に冬の寒さが戻り、一旦飛散は落ち着きましたが、4月に入り春らしい陽気となったため、再び飛散数が多くなってきています。これまではスギ花粉が昨年を大きく上回る飛散数となりました。今後はヒノキ花粉がメインとなりますが、ヒノキ花粉も昨年を上回る飛散数となる見込みです。花粉の飛散は今月下旬に落ち着くところが多くなると予想しています。
近畿 大阪のグラフ
大阪
今年の冬は暖冬となったため、本格飛散は昨年と比較し1~2週間ほど早まるところが多く、2月下旬となりました。3月下旬に冬の寒さが戻り、一旦飛散は落ち着きましたが、4月に入り春らしい陽気となったため、再び飛散数が多くなってきています。これまではスギ花粉が昨年を上回る飛散数となりました。今後はヒノキ花粉がメインとなりますが、ヒノキ花粉も昨年を上回る飛散数となる見込みです。花粉の飛散は今月下旬に落ち着くところが多くなると予想しています。
中国 広島のグラフ
広島
今年の冬は暖冬となったため、本格飛散は昨年と比較し1~2週間ほど早まるところが多く、2月中旬となりました。3月下旬に冬の寒さが戻り、一旦飛散は落ち着きましたが、4月に入り春らしい陽気となったため、再び飛散数が多くなってきています。これまではスギ花粉が昨年を上回る飛散数となりました。今後はヒノキ花粉がメインとなりますが、ヒノキ花粉も昨年を上回る飛散数となる見込みです。花粉の飛散は今月下旬に落ち着くところが多くなると予想しています。
四国 高知のグラフ
高知
今年の冬は暖冬となったため、本格飛散は昨年と比較し2~4週間ほど早まるところが多く、2月中旬となりました。3月下旬に冬の寒さが戻り、一旦飛散は落ち着きましたが、4月に入り春らしい陽気となったため、再び飛散数が多くなってきています。これまではスギ花粉が昨年を上回る飛散数となりました。今後はヒノキ花粉がメインとなりますが、ヒノキ花粉も昨年を上回る飛散数となる見込みです。花粉の飛散は今月下旬に落ち着くところが多くなると予想しています。
九州北部 福岡のグラフ
福岡
今年の冬は暖冬となったため、本格飛散は昨年と比較し2週間前後早まったところが多く、2月中旬となりました。そのままヒノキの飛散も早まり、3月の中旬には本格飛散となりました。3月下旬に冬の寒さが戻り、一旦飛散は落ち着きましたが、4月に入り春らしい陽気となったため、再び飛散数が多くなり、スギ花粉、ヒノキ花粉ともに昨年を上回る飛散数となりました。なお、本格飛散は既に終了しており、花粉シーズンは終息へ向かう予想です。
九州南部 宮崎のグラフ
宮崎
今年の冬は暖冬となったため、本格飛散は昨年と比較し2週間前後早まったところが多く、2月中旬となりました。そのままヒノキの飛散も早まり、3月の中旬には本格飛散となりました。3月下旬に冬の寒さが戻り、一旦飛散は落ち着きましたが、4月に入り春らしい陽気となったため、再び飛散数が多くなり、スギ花粉、ヒノキ花粉ともに昨年を上回る飛散数となりました。なお、本格飛散は既に鹿児島県以外では終了しており、花粉シーズンは終息へ向かう予想です。

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