発行日 : 2009年08月03日

ゲリラ雷雨防衛隊の軌跡 Vol.2

「ゲリラ雷雨メール」利用者へ80%以上の確率で事前送信中

~ 2万人の目による“感測”と最新レーダーで事前捕捉率が向上 ~

株式会社ウェザーニューズ(所在地:東京都港区、代表取締役社長:草開千仁)は、“ゲリラ雷雨”を事前に捕捉する試みとして開始した「ゲリラ雷雨防衛隊」と次世代小型レーダー「WITHレーダー」を、その予測に活用した結果、“ゲリラ雷雨”の事前捕捉率が80%以上、及び約10万人が登録している「ゲリラ雷雨メール」の事前送信時間が50分前以上に達し、昨年よりも高い事前捕捉率、早い事前送信時間に成功したことを発表いたしました。


今年は「ゲリラ雷雨防衛隊」の人数が昨年の倍の2万人を突破し、また「ゲリラ雷雨防衛隊」から送られてくるリポートの情報精度を上げるため、方位磁石の配布を実施しました。さらに今年は、ゲリラ雷雨を捕捉するために開発された高頻度の小型観測レーダー「WITHレーダー」を導入し、“ゲリラ雷雨”の監視体制強化に努めています。この度発表している“ゲリラ雷雨”の事前捕捉率、及び「ゲリラ雷雨メール」の事前送信時間は、7/21から7/31の期間で、突発的な“ゲリラ雷雨”が発生した事例を抽出し、首都圏、京阪神で調べた結果になります。

【「ゲリラ雷雨メール」の実績/( )内は昨年(7/30-9/15)の実績】

エリア ゲリラ雷雨
発生数
ゲリラ雷雨
捕捉率
ゲリラ雷雨メール
事前送信時間
首都圏(7/30) 33回 84.8%(76.7%) 平均54分前(38分)
京阪神(7/22) 45回 91.1%(62.5%) 平均71分前(8分)
京阪神(7/23) 19回 84.3%(62.5%) 平均52分前(8分)

※京阪神エリアは、大阪府、兵庫県、京都府。首都圏エリアは、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県。
※昨年実績の対象エリアは、東京都、大阪府のみ。捕捉率、事前送信時間は期間平均。
※昨年実績の詳細は右記にてご確認いただけます。
http://weathernews.com/jp/c/press/2008/081006.html


当社では、昨年、従来の気象観測技術では予測が困難だと言われている“ゲリラ雷雨”の被害を軽減するため、一般の携帯会員1万人(ゲリラ雷雨防衛隊)と共に監視に取り組み、70%以上の確率で事前捕捉することに成功し、“ゲリラ雷雨”を事前にお知らせする「ゲリラ雷雨メール」を平均で30分以上前に送信することに成功いたしました。 今年は、「事前捕捉率90%以上、死亡者ゼロ」を目指して、さらにこの“ゲリラ雷雨”対策を強化するために、7月中旬より「ゲリラ雷雨防衛隊」の募集を始め、本日時点で昨年の2倍となる2万人を超えました。また、監視地域の雨雲の状況を6秒に1回の短時間で捕捉するレーダー「WITHレーダー」を独自に開発し、ゲリラ雷雨防衛隊からのリポートをもとに、“ゲリラ雷雨”発生の可能性の高い地域に機動的に移動しながらリアルタイムに状況を把握しています。  こうした取り組みの結果、発生の可能性を捕捉して、注意を喚起するメールを受けたサポーター(利用者)から、「ゲリラ雷雨メールでプールに行っていた子供に帰るよう連絡できた」「リポートのおかげで、安全な帰路の選択ができた」など“ゲリラ雷雨”回避の行動につながった、とたくさんの声がありました。  今年も、各地で雨による被害が増えています。当社では“ゲリラ雷雨”に限らず、こうした被害を少しでも軽減するためにサポーターと共に、監視・予測体制を強化しています。昨年の“ゲリラ雷雨”の分析結果からも、多くの参加がある地域の事前捕捉率は高いことが明らかになっており、本格的な“ゲリラ雷雨”の時期に備え、「ゲリラ雷雨メール」の事前登録を勧めると共に、「ゲリラ雷雨防衛隊」へのより多くの方の参加を期待しています。


「ゲリラ雷雨メール」の登録はウェザーニュース携帯サイト(URL:http://wni.jp)から

ゲリラ雷雨防衛隊とは

『ゲリラ雷雨防衛隊』は予測不可能と言われた“ゲリラ雷雨”を事前に捕捉することを目的にウェザーニュース携帯サイト内で発足したコミュニティで、ウェザーニュース携帯サイトの月額315円会員の方ならば誰でも参加することができます。『ゲリラ雷雨防衛隊』へ入隊した方は“隊員”と呼ばれ、事前に登録をした地点を重点的に“感測”する役割を担います。“感測”はウェザーニュースから「監視体制始動メール」が届いたタイミングで実施し、届いたメールのリンク先のサイトで、“現在の天気”“雲のある方角”“雲の成長具合”“雷鳴の有無”、そして、“肌で感じた感覚”などを入力し、写真などと併せて送信します。昨年は1万人以上の方が参加し、全国の隊員の“目”で感測した“現地の実況情報”及び“感覚情報”を解析することで、観測機では捉えられない、急速に発達する“ゲリラ雷雨”発生の前兆を捉えることに成功しました。今年はより正確に、より事前に雷雲を把握するため、隊員の報告項目をバージョンアップすると共に、昼モード、夜モードなどのそれぞれの時間に合った報告で、“ゲリラ雷雨”の捕捉に取り組んでいます。


ゲリラ雷雨防衛隊の仕組み

“ゲリラ雷雨”に対する当社の取り組みは以下で確認頂けます。
http://weathernews.com/jp/c/topics/guerrialla/index.html

株式会社ウェザーニューズ(東証1部 <4825>)について

世界主要国 / 地域に32の営業拠点を持つ、世界最大の民間気象情報会社。
海、空、陸のあらゆる気象現象の世界最大規模のデータベースを有し、独自の予報により、航空、海運、流通、自治体などの各業務の問題解決情報を提供している。
一般個人に対しては、携帯電話、インターネット、BSデジタル放送等のメディアを通じて、個人の生活を支援する各種情報を提供。