発行日 : 2009年08月05日

温暖化などの影響によりクマゼミの生息分布に異変?!

クマゼミの生息分布を調査する「全国クマゼミ調査」開始

~ 全国の参加者と共に「クマゼミの分布マップ」を作成 ~

株式会社ウェザーニューズ(所在地:東京都港区、代表取締役社長:草開千仁)は、8月5日(水)に携帯サイト「ウェザーニュース」にて、全国の参加者の協力のもと、クマゼミの生息分布を調査する『全国クマゼミ調査』を開始しました。『全国クマゼミ調査』は、今年で2回目の試みで、昨年は、生息の北限が“関東南部”と言われていたクマゼミが、温暖化などの影響により、“関東北部~北陸”に変化し、生息範囲が拡大していたことが判明しました。今年も全国の参加者と共に、クマゼミの生息分布を調査し、その生息分布マップを作成することで、昨年に比べてどのように変化したのかを明らかにしていきます。

携帯サイト「ウェザーニュース」 http://wni.jp

全国クマゼミ調査

セミ

全国クマゼミ調査は携帯サイト「ウェザーニュース」の会員と共に実施する試みで、今年は、生息分布のみならずクマゼミの生体調査も実施します。生体調査では、クマゼミが一日の内にいつ鳴くか?や、都会と郊外での生息の違いなどを調べていきます。携帯サイト「ウェザーニュース」ではクマゼミの鳴き声や体つきなどを確認することができ、報告は、市町村単位でクマゼミを発見した地点を入力し、「昔と比べて・・・」や「そういえば最近・・・」などのエピソードを交えて報告いたします。

全国から寄せられるリポートをもとに、「クマゼミ分布マップ」を作成

今年も昨年に引き続き、全国から寄せられるリポートをもとに、クマゼミの生息域を明らかにした最新の分布マップを作成します。今年はクマゼミの調査にあたり、抜け殻や、実物の写真を募集し、クマゼミの鳴く時間帯、都会と郊外の分布状況、鹿児島でのクマゼミ生息状況に注目ポイントを絞り、昨年以上に参加者と共に協力してクマゼミの実態を明らかにしていきます。

クマゼミとその他のセミを比較

昨年の調査結果より、数十年前までは少なかったと思われるクマゼミの数が、アブラゼミの個数を上回りつつある実態が、特に東海から九州の一帯で明らかになりました。携帯サイト内ではクマゼミの特徴の他、アブラゼミやニイニゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシの特徴も掲載しており、他のセミとの生息域の違いや生活リズムの違いも追究していきます。

<参考情報>

2008年の『全国クマゼミ調査の結果』

ここ数年、ウェザーニューズには、クマゼミの生息地と言われていたエリア以外からの目撃リポートが多数寄せられていました。そこで、昨年、クマゼミの生態を参加者と共に調査する試み『全国クマゼミ調査』を8月に行い、全国から1793通寄せられたリポートをもとに傾向をまとめました。その結果、生息エリアの北限と言われていた“関東南部”が、“関東北部~北陸”に変化していることが分かり、西日本を中心に生息すると言われていたクマゼミが、近年の温暖化などの影響により、生息できる環境が北上していたということが明らかになりました。


クマゼミの調査エリア・調査前

クマゼミの調査エリア・調査後
調査前   調査後

携帯サイト「ウェザーニュース」について

ドコモ、au、ソフトバンクの携帯電話各社でサービスを利用することができる気象情報サイトで、現在、全国で約160万人が登録。月額315円で、天気予報を市町村単位のピンポイントで1時間ごとにチェックできるほか、地震、台風、落雷などの「防災コンテンツ」、桜、花粉、紅葉などの「季節コンテンツ」、釣り、ゴルフなどの「レジャーコンテンツ」、雨降りアラーム、地震メールの「メールサービス」など、生活に密着した約85の様々なコンテンツを利用することができる。また、各コンテンツでは、“季節・天気を楽しむ”をテーマに、サイト利用者参加型の取り組みなども多数行っている。

株式会社ウェザーニューズ(東証1部 <4825>)について

世界主要国 / 地域に32の営業拠点を持つ、世界最大の民間気象情報会社。
海、空、陸のあらゆる気象現象の世界最大規模のデータベースを有し、独自の予報により、航空、海運、流通、自治体などの各業務の問題解決情報を提供している。
一般個人に対しては、携帯電話、インターネット、BSデジタル放送等のメディアを通じて、個人の生活を支援する各種情報を提供。