発行日 : 2009年12月8日

過去5年で最も少ない?! 来春の花粉飛散傾向発表

来春の花粉飛散量は昨シーズンの半分以下のエリアが多く、時期は同じく早め

~ 全国から寄せられた「雄花リポート」で、全国12エリアと都道府県別の傾向を予想 ~

株式会社ウェザーニューズ(所在地:東京都港区、代表取締役社長:草開千仁)は、12月8日(火)、2010年の花粉シーズンにおける全国および、各エリア、都道府県別の“スギ・ヒノキ花粉”傾向を発表しました。本発表は、花粉症に悩む方に、シーズンの花粉傾向を知ってもらい、早めの対策を取ってもらうことを目的に行います。

来春の飛散量の傾向

スギ花粉の雄花生産量は、前年の夏の天候(日照時間、最高気温、降水量)との相関が高いことがわかってきています。中でも日照時間が雄花生産量と関係が深く、これは光合成によって生産量が多くなるためだと考えられます。2009年の夏は、太平洋高気圧の日本付近への張り出しが弱かったため、梅雨明けが遅れ、全国的に日照時間が少なくなりました。さらに、北日本を中心に気温も低く、作物の育成不良など冷害も発生するほどでした。このような気象条件から、今シーズンの雄花の生産量は少なくなると予想されます。また、多く飛散した翌年は飛散が少なくなったり(裏年)、少ない年の翌年は多くなったり(表年)と、花粉飛散量は交互に増減する傾向があります。昨シーズンはスギ花粉の飛散が全国的に多かったため、今シーズンは裏年(傾向的に少ない年)にあたると想定されます。一方、北海道に関しては、昨シーズンの飛散量(シラカバ花粉)が少なかったため、今シーズンは昨シーズンよりも多く飛散する可能性があります。全国のウェザーリポーターから寄せられるスギの「雄花リポート」を見ると、昨年と比較して今年は、雄花の数が少ないと感じている報告が多く見受けられます。スギ花粉の発生源となる雄花の成長具合は、そのシーズンの花粉飛散に大きく影響します。これらを総合的に考慮すると、今シーズンの花粉飛散量は、北海道を除いた全エリアで昨年よりも少なく、ほとんどのエリアで昨シーズンの半分以下と予想されます。さらに、2005年からの過去5年間の中でも最も少なくなりそうです。また、スギ花粉症患者の多くがヒノキ花粉にも反応することが知られています。ヒノキ花粉の飛散数は、スギ花粉の飛散数と傾向が似ているため、今シーズンのヒノキ花粉の飛散量も少ないと予想されます。


来春の飛散時期傾向

スギ花粉の雄花生産量は、前年の夏の天候(日照時間、最高気温、降水量)との相関が高いことがわかってきています。中でも日照時間が雄花生産量と関係が深く、これは光合成によって生産量が多くなるためだと考えられます。2009年の夏は、太平洋高気圧の日本付近への張り出しが弱かったため、梅雨明けが遅れ、全国的に日照時間が少なくなりました。さらに、北日本を中心に気温も低く、作物の育成不良など冷害も発生するほどでした。このような気象条件から、今シーズンの雄花の生産量は少なくなると予想されます。また、多く飛散した翌年は飛散が少なくなったり(裏年)、少ない年の翌年は多くなったり(表年)と、花粉飛散量は交互に増減する傾向があります。昨シーズンはスギ花粉の飛散が全国的に多かったため、今シーズンは裏年(傾向的に少ない年)にあたると想定されます。一方、北海道に関しては、昨シーズンの飛散量(シラカバ花粉)が少なかったため、今シーズンは昨シーズンよりも多く飛散する可能性があります。全国のウェザーリポーターから寄せられるスギの「雄花リポート」を見ると、昨年と比較して今年は、雄花の数が少ないと感じている報告が多く見受けられます。スギ花粉の発生源となる雄花の成長具合は、そのシーズンの花粉飛散に大きく影響します。これらを総合的に考慮すると、今シーズンの花粉飛散量は、北海道を除いた全エリアで昨年よりも少なく、ほとんどのエリアで昨シーズンの半分以下と予想されます。さらに、2005年からの過去5年間の中でも最も少なくなりそうです。また、スギ花粉症患者の多くがヒノキ花粉にも反応することが知られています。ヒノキ花粉の飛散数は、スギ花粉の飛散数と傾向が似ているため、今シーズンのヒノキ花粉の飛散量も少ないと予想されます。


全国各地のスギの「雄花リポート」を予測に反映

携帯サイト「ウェザーニュース」には、「サポーター」と呼ばれる有料会員が160万人がおり、サポーターからは天気などに関する様々なリポートが日々寄せられています。下記の写真は、サポーターから寄せられた全国の『雄花リポート』で、これらの情報は、きめ細かい貴重な実況値として、飛散予測などに役立てられています。

東北 関東 関東 東海

少ないような気がします。
(UMININさん)

今年の冷夏の影響も有り今年よりは少ない気がします。
(スノーボーダーさん)

去年にくらべ3~5割程度少ないです。
(上毛高原さん)

数は少ないように見えます。
(アヒル兄貴さん)

11月7日
宮城県角田市

12月2日
東京都多摩市

11月8日
群馬県沼田市

12月2日
静岡県御殿場市

北陸 近畿 近畿 中国

数はいつもより少ないかな。
(はなさん)

昨年より少ないかなと感じました。
(ペガサスさん)

雄花をつけたものは1本しか見つけられませんでした。
(いちごばたけさん)

去年より数は少なく感じます。
(コロ助さん)

12月2日
福井県敦賀市

11月7日
兵庫県神崎郡

12月4日
大阪府吹田市

11月8日
広島県東広島市

四国 四国 九州 九州

昨年よりは随分蕾の数は少ない様です。
(ふぁーまあ土佐さん)

この樹は、昨年より花数が少ない気がします。
(シリウス.Bさん)

去年より、やや少ないみたいです。
(優季(クラブNo.07)さん)

花芽の数は少し少ないように思います。
(優季(クラブNo.07)さん)

12月3日
高知県土佐市

12月3日
愛媛県八幡浜市

12月2日
福岡県八女郡

11月8日
熊本県阿蘇郡

エリアごとの花粉飛散予測

各エリアの傾向

エリア

スギ・ヒノキ
花粉量
(昨年比)

スギ花粉飛散時期
(昨年比)

過去5年の花粉飛散数と
2010年の予想花粉飛散数
(※点線は過去5年の平均値)

 

北海道

(シラカバ花粉)

140%

同じくらい~やや早め

シラカバ花粉の雄花の生産量は、スギ花粉と同様に前年の夏の天候(日照時間、最高気温、降水量)との相関が高いことがわかってきています。2009年の夏は2004年以降で、最も日照時間が短く、気温も低いため、雄花の成長が抑えられていると考えられます。ただ、シラカバ花粉もスギ花粉と同様に、多く飛散した翌年は飛散が少なくなったり(裏年)、少ない年の翌年は多くなったり(表年)と交互に増減する傾向があります。昨シーズンの飛散が少なかったことなどを総合的に考慮すると、今シーズンは極端に多く飛散することはありませんが、昨シーズンと比較すると多く飛散する可能性があります。また、シラカバ花粉の飛散開始は、3月の気温に大きく影響されると考えられます。飛散開始は昨シーズンと同じかやや早く、4月中旬~下旬くらいになりそうです。

エリア

スギ・ヒノキ
花粉量
(昨年比)

スギ花粉飛散時期
(昨年比)

過去5年の花粉飛散数と
2010年の予想花粉飛散数
(※点線は過去5年の平均値)

 

東北北部

46%

同じくらい~やや遅め

直接雄花の成長に影響する2009年の夏の天候は、2004年以降で、最も日照時間が短く、気温も低かったため、雄花の成長が抑えられていると考えられます。サポーターからの「雄花リポート」を見ても、昨シーズンと比較して少ない傾向にある報告が寄せられています。これらを総合的に考慮し、今シーズンの飛散量は2005年からの5年間の飛散量と比較すると最も少なく、昨シーズンと比較すると、半分以下となるところが多そうです。また、記憶にも残る大量飛散だった2005年と比べると、大幅に少なくなる予想です。飛散開始時期は昨シーズンと同じくらいかやや遅く、3月中旬くらいになりそうです。その後1週間ほどで本格的な花粉シーズンを迎えます。

 

東北南部

10%

同じくらい~やや遅め

直接雄花の成長に影響する2009年の夏の天候は、2004年以降で、2番目に日照時間が短く、最も気温が低いため、雄花の成長が抑えられていると考えられます。サポーターからの「雄花リポート」によると、昨シーズンと比較して少ない傾向にある報告が寄せられています。これらを総合的に考慮し、今シーズンの飛散量は2005年からの5年間の飛散量と比較すると最も少なく、昨年と比較すると、大幅に少なくなるところが多そうです。飛散開始時期は昨シーズンと同じくらいかやや遅く、2月下旬~3月上旬くらいになりそうです。その後1週間ほどで本格的な花粉シーズンを迎えます。

 

関東

12%

同じくらい~やや遅め

直接雄花の成長に影響する2009年の夏の天候は、2004年以降で、2番目に日照時間が短く、最も気温が低いため、雄花の成長が抑えられていると考えられます。サポーターからの「雄花リポート」によると、昨シーズンと比較すると少ない傾向にある報告が寄せられています。これらを総合的に考慮し、今シーズンの飛散量は、2005年からの5年間の飛散量と比較すると最も少なく、昨シーズンと比較すると、大幅に少なくなりそうです。また、記憶にも残る大量飛散だった2005年と比べても、非常に少なくなる見込みです。飛散開始時期は昨シーズンと同じくらいかやや遅く、2月上旬~中旬くらいになりそうです。その後1週間ほどで本格的な花粉シーズンを迎えます。

 

北陸
甲信
北部

19%

同じくらい~やや遅め

直接雄花の成長に影響する2009年の夏の天候は、2004年以降で、最も日照時間が短く、気温も低いため、雄花の成長が抑えられていると考えられます。サポーターからの「雄花リポート」によると、昨シーズンと比較すると少ない傾向にある報告が寄せられています。これらを総合的に考慮し、今シーズンの飛散量は、2005年からの5年間の飛散量と比較すると最も少なく、昨シーズンと比較すると、大幅に少なくなりそうです。飛散開始時期は昨シーズンと同じくらいかやや遅く、2月下旬~3月上旬くらいになりそうです。その後1週間ほどで本格的な花粉シーズンを迎えます。
※甲信北部は長野県北部

 

東海
甲信
南部

14%

同じくらい~やや遅め

直接雄花の成長に影響する2009年の夏の天候は、2004年以降で、2番目に日照時間が短く、最も気温が低いため、雄花の成長が抑えられていると考えられます。サポーターからの「雄花リポート」によると、昨シーズンと比較すると少ない傾向にある報告が寄せられています。これらを総合的に考慮し、今シーズンの飛散量は、2005年からの5年間の飛散量と比較すると最も少なく、昨シーズンと比較すると、大幅に少なくなりそうです。また、記憶にも残る大量飛散だった2005年と比べても、非常に少なくなる見込みです。飛散開始時期は昨シーズンと同じくらいかやや遅く、2月上旬~中旬くらいになりそうです。その後1週間ほどで本格的な花粉シーズンを迎えます。
※甲信南部は長野県南部、山梨県全域<

 

近畿

49%

同じくらい~やや遅め

直接雄花の成長に影響する2009年の夏の天候は、2004年以降で、最も日照時間が短く、気温も低いため、雄花の成長が抑えられていると考えられます。サポーターからの「雄花リポート」によると、昨シーズンと比較すると少ない傾向にある報告が寄せられています。これらを総合的に考慮し、今シーズンの飛散量は、2005年からの5年間の飛散量と比較すると最も少なく、昨シーズンと比較すると、半分以下となるところが多そうです。また、記憶にも残る大量発生だった2005年と比べても、非常に少なくなる見込みです。飛散開始時期は昨シーズンと同じくらいかやや遅く、2月上旬~中旬くらいになりそうです。その後1週間ほどで本格的な花粉シーズンを迎えます。

 

山陰

11%

同じくらい~やや遅め

直接雄花の成長に影響する2009年の夏の天候は、2004年以降で、最も日照時間が短く、気温も低いため、雄花の成長が抑えられていると考えられます。サポーターからの「雄花リポート」によると、昨シーズンと比較すると少ない傾向にある報告が寄せられています。これらを総合的に考慮し、今シーズンの飛散量は、2005年からの5年間の飛散量と比較すると最も少なく、昨シーズンと比較すると、大幅に少なくなるところが多そうです。飛散開始時期は昨シーズンと同じくらいかやや遅く、2月中旬くらいになりそうです。その後1週間ほどで本格的な花粉シーズンを迎えます。

 

山陽

42%

同じくらい~やや遅め

直接雄花の成長に影響する2009年の夏の天候は、2004年以降で、2番目に日照時間が短く、最も気温が低いため、雄花の成長が抑えられていると考えられます。サポーターからの「雄花リポート」によると、昨シーズンと比較すると少ない傾向にある報告が寄せられています。これらを総合的に考慮し、今シーズンの飛散量は、2005年からの5年間の飛散量と比較すると最も少なく、昨シーズンと比較すると、半分以下となるところが多くなりそうです。また、記憶にも残る大量飛散だった2005年と比べても、非常に少なくなる見込みです。飛散開始時期は昨シーズンと同じくらいかやや遅く、2月上旬~中旬くらいになりそうです。その後1週間ほどで本格的な花粉シーズンを迎えます。

 

四国

40%

同じくらい~やや遅め

直接雄花の成長に影響する2009年の夏の天候は、2004年以降で、2番目に日照時間が短く、最も気温が低いため、雄花の成長が抑えられていると考えられます。サポーターからの「雄花リポート」によると、昨シーズンと比較すると少ない傾向にある報告が寄せられています。これらを総合的に考慮し、今シーズンの飛散量は、2005年からの5年間の飛散量と比較すると最も少なく、昨シーズンと比較すると、半分以下となるところが多くなりそうです。また、記憶にも残る大量飛散だった2005年と比べても、非常に少なくなる見込みです。飛散開始時期は昨シーズンと同じくらいかやや遅く、2月上旬~中旬くらいになりそうです。その後1週間ほどで本格的な花粉シーズンを迎えます。

 

九州北部

41%

同じくらい~やや遅め

直接雄花の成長に影響する2009年の夏の天候は、2004年以降で、2番目に日照時間が短く、最も気温が低いため、雄花の成長が抑えられていると考えられます。サポーターからの「雄花リポート」によると、昨シーズンと比較すると少ない傾向にある報告が寄せられています。これらを総合的に考慮し、今シーズンの飛散量は、2005年からの5年間の飛散量と比較すると最も少なく、昨シーズンと比較すると、半分以下となるところが多くなりそうです。また、記憶にも残る大量飛散だった2005年と比べても、非常に少なくなる見込みです。飛散開始時期は昨シーズンと同じくらいかやや遅く、2月上旬くらいになりそうです。その後1週間ほどで本格的な花粉シーズンを迎えます。

 

九州南部

49%

同じくらい~やや遅め

直接雄花の成長に影響する2009年の夏の天候は、2004年以降で、3番目に日照時間が短く、最も気温が低いため、雄花の成長が抑えられていると考えられます。サポーターからの「雄花リポート」によると、昨シーズンと比較すると少ない傾向にある報告が寄せられています。これらを総合的に考慮し、今シーズンの飛散量は、2005年からの5年間の飛散量と比較すると最も少なく、昨シーズンと比較すると、半分以下となるところもありそうです。飛散開始時期は昨シーズンと同じくらいかやや遅く、2月上旬くらいになりそうです。その後1週間ほどで本格的な花粉シーズンを迎えます。

都道府県別傾向

都道府県 花粉飛散量
(昨年比較)
飛散シーズンイン 飛散シーズンアウト
北海道(道北) 180% 4月27日頃 6月上旬
北海道(道南) 130% 4月20日頃 6月上旬
北海道(道央) 140% 4月20日頃 6月上旬
北海道(道東) 190% 5月8日頃 6月中旬
青森 46% 3月19日頃 4月下旬
岩手 25% 3月10日頃 5月上旬
宮城 10% 3月5日頃 4月下旬
秋田 23% 3月11日頃 5月上旬
山形 26% 3月7日頃 4月下旬
福島 8% 3月5日頃 5月上旬
茨城 11% 2月15日頃 5月上旬
栃木 10% 2月18日頃 5月上旬
群馬 15% 2月18日頃 4月下旬
埼玉 19% 2月15日頃 5月上旬
千葉 15% 2月15日頃 5月上旬
東京 12% 2月14日頃 5月上旬
神奈川 13% 2月12日頃 5月上旬
山梨 10% 2月13日頃 5月上旬
新潟 19% 3月1日頃 5月上旬
富山 18% 3月1日頃 5月上旬
石川 11% 3月1日頃 5月上旬
福井 23% 3月1日頃 5月上旬
長野 7% 3月1日頃 5月上旬
岐阜 15% 2月16日頃 5月上旬
静岡 29% 2月9日頃 5月上旬
愛知 14% 2月13日頃 5月上旬
三重 22% 2月15日頃 5月上旬
滋賀 34% 2月17日頃 5月上旬
京都 35% 2月17日頃 5月上旬
大阪 43% 2月17日頃 5月上旬
兵庫 42% 2月17日頃 5月上旬
奈良 30% 2月15日頃 5月上旬
和歌山 26% 2月7日頃 5月上旬
鳥取 39% 2月17日頃 4月下旬
島根 11% 2月17日頃 5月上旬
岡山 23% 2月18日頃 4月下旬
広島 42% 2月18日頃 5月上旬
山口 34% 2月10日頃 4月下旬
徳島 38% 2月6日頃 4月下旬
香川 19% 2月10日頃 5月上旬
愛媛 38% 2月10日頃 5月上旬
高知 40% 2月6日頃 4月下旬
福岡 41% 2月10日頃 4月下旬
佐賀 71% 2月9日頃 4月下旬
長崎 53% 2月10日頃 4月下旬
熊本 40% 2月10日頃 4月下旬
大分 46% 2月10日頃 4月下旬
宮崎 73% 2月3日頃 4月中旬
鹿児島 49% 2月5日頃 4月中旬

株式会社ウェザーニューズ(東証1部 <4825>)について

世界主要国 / 地域に31の営業拠点を持つ、世界最大の民間気象情報会社。
海、空、陸のあらゆる気象現象の世界最大規模のデータベースを有し、独自の予報により、航空、海運、流通、自治体などの各業務の問題解決情報を提供している。
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