発行日 : 2010年03月08日

第二回桜開花予想発表

  • 例年より桜の生長早く、西日本、東日本で開花早まる予想
  • 熊本県人吉市で、先週土曜早くもソメイヨシノの開花を確認
  • 九州、四国のソメイヨシノ、今週にも約4%が開花する見込み
  • 関東・近畿では、3月下旬が開花ピーク
  • 第三回桜開花予想発表は3月15日(月)13時を予定

株式会社ウェザーニューズ(所在地:東京都港区、代表取締役社長:草開千仁)は、桜シーズン到来に向けて、全国の公園や学校などを対象とした約2万ヶ所の桜の開花予測を発表いたしました。開花予測の対象となった桜は、全国のお花見名所660箇所、近所の公園1万箇所、「さくらプロジェクト」に参加する一般、学校、自治体の方の「マイ桜」約1万本となっており、全国2万箇所の最新の開花日(1輪開花日、5分咲き日、満開期間、桜吹雪日)は、インターネットサイト「ウェザーニュース」内の「さくらCh.」(http://weathernews.jp/sakura/)及び、携帯サイト「ウェザーニュース」(http://wni/jp)にて確認することができます。開花予想にあたっては、過去6年間、一般の方寄せられた120万通にもおよぶ桜の開花状況に関する膨大な“観察リポート”、先週全国で一斉調査した“つぼみリポート”、今後の“気象状況の予測”などをもとに算出しています。本発表は、見頃が短い桜の開花時期を事前に知ってもらうことで、“日本の桜”を楽しんでもらうことを目的としています。

2010年の桜開花予想

桜開花傾向 2010/3/1発表

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近年、桜の開花は早くなっています。過去30年間の平均と5年間の平均を比べてみても全国的に早い傾向で、特に 都心部でこの傾向が大きく、関東地方ではここ5年のうち30年間の平均より遅く咲いたことはわずか1年しかありません。今年もこの傾向は変わりませんが、過去5年の平均と比べると今年の開花は北日本と東日本は同じくらいかやや早く、西日本は早い所が多くなる予想です。今年のソメイヨシノの最も早い桜の一輪開花は九州、四国太平洋側の沿岸部から始まり、今週にも九州では3.57%、四国では4.45%開花する見込みです。その後、短い期間で西日本、東日本へと広がり、東京方面は3月下旬に開花ピークを迎えそうです。


~つぼみ調査による全国の桜の生長状況~

全国3,500本を超えるつぼみ調査の結果、現在の桜の生長状況はかなり順調で、1週間前の第1回目のつぼみ調査に比べて「先が緑に」の割合が西~東日本で一気に増加し、また西日本では「全体が緑に」の割合も急増していました。一番生長が進んでいるエリアは九州北部(特に熊本・佐賀)で、また、東海地方も付近エリアと比較してより早い生長であることが分かりました。なお、北日本では“まだ小さく硬い”が多いものの、一人ひとりの写真や数年来桜プロジェクトに参加いただいている方々のコメントから、去年と大きくは傾向が変わらないという結果になりました。

凡例

九州地方

九州地方の円グラフ

四国地方

四国地方の円グラフ

中国地方

中国地方の円グラフ

近畿地方

近畿地方の円グラフ

甲信地方

甲信地方の円グラフ

北陸地方

北陸地方の円グラフ

東海地方

東海地方の円グラフ

関東地方

関東地方の円グラフ

東北地方

東北地方の円グラフ

*つぼみ調査について

当社では、先週の3月4日~6日の期間、全国の桜の生長状況を調べるため、全国の一般の方と共に“つぼみ調査”を行いました。つぼみ調査は、つぼみの状態を細かく把握することで、より精度の高い開花日を予報することができます。つぼみ調査におけるつぼみは“日当たり”、“枝”“生長度合い”などを基準に選び、7ランク別(まだ小さくて硬い、先が黄色に、先が緑に、全体が緑に、先がピンクに、頭が分かれ始めた、花びらが見えた)に写真と共に報告します。つぼみ調査は毎週定期的に行う予定で、毎週月曜日に最新の予想として発表していきます。

~開花に影響する気温の推移と予測~

<休眠打破期 12月から2月前半の実況>

桜の開花に大きく影響する「休眠打破」は1日の平均気温が3度~9度くらいが、最も大きな効果があると考えています。今年は、ほぼ全国的に休眠打破は順調に行われていると分析しています。東日本、西日本の太平洋側を中心に例年よりやや高めになりましたが、桜の開花に大きな影響を与えるものではないと予想しています。ただし休眠打破と気温の関係から、去年同様に九州地方では南部より北部の方が桜の生長が早くなる可能性があります。


<「成長期」 2月後半以降の実況と予測>

2月後半になると西日本、東日本の南を低気圧が周期的に通過するようになり、北日本では冬型の気圧配置が緩む日が多くなりました。低気圧の通過する前には気温が上がることがあり、気温の変化が大きくなりました。3月に入ってからしばらくは全般に気温は高めで推移しましたが、3月7日前後から寒の戻りが始まり、気温の高い状況は落ち着いています。なお、今週末からは気温がかなり高い傾向に変わる予想で、寒暖の差がかなり多くなりそうです。3月半ば以降も日本付近を高気圧 と低気圧が交互に通過し、天気は周期的に変わると見ていますが、全般に気温は平年よりやや高めになる見込みです。この先の気温傾向に予報と大きな差異が現れた場合には、予報よりも開花日が前後する可能性もあります。


~3月1日発表の桜開花予想との相違点~

今回のつぼみ調査の結果、西日本の特に九州北部と四国太平洋側では生長が著しく、また東海方面も他エリアよりつぼみの生長が早いことが分かりました。また、最新の気象実況、予想に基づく解析も含めて総合的に判断した結果、第一回発表よりも九州、四国、東海地方の開花時期を1日程度早めています。そのほか最新の情報から各地域の開花状況の見直しを実施しています。

2010年の各都道府県における名所の桜開花予想

下記の各県の予想地点は、全国660箇所の名所から各県1つをピックアップしたもので、その他の予想地点は、インターネットサイト、または携帯サイトにてご確認いただけます。また、昨年および5年平均開花日は、一部を除き各地点への当社独自調査によるものです。URL: http://weathernews.jp/sakura/

エリア 都道府県 スポット名 開花(1輪) 5分咲き日 満開日 桜吹雪
予想日
昨年開花 ※1 5年平均
開花 ※1
北海道 北海道 函館五稜郭 4月28日 5月1日 5月3日 5月6日 4月28日 4月29日
北海道神宮 5月1日 5月4日 5月6日 5月9日 5月1日 5月1日
東 北 青森 弘前公園 4月22日 4月25日 4月27日 4月30日 4月16日 4月22日
岩手 岩手公園 4月17日 4月20日 4月23日 4月26日 4月12日 4月17日
宮城 白石川堤 4月10日 4月13日 4月16日 4月19日 4月6日 4月8日
秋田 檜木内川堤 4月23日 4月26日 4月28日 5月1日 4月18日 4月23日
山形 霞城公園 4月7日 4月10日 4月13日 4月16日 4月10日 4月14日
福島 三春滝桜 4月13日 4月16日 4月19日 4月22日 4月9日 4月13日
関 東 茨城 かみね公園 4月4日 4月8日 4月12日 4月16日 4月4日 4月1日
栃木 太平山 3月27日 3月30日 4月2日 4月5日 3月29日 3月30日
群馬 前橋公園 3月27日 3月31日 4月3日 4月7日 3月29日 3月29日
埼玉 大宮公園 3月23日 3月27日 3月30日 4月3日 3月22日 3月24日
千葉 茂原公園 3月28日 4月1日 4月4日 4月8日 3月25日 3月27日
東京 上野公園 3月24日 3月28日 4月1日 4月5日 3月21日 3月24日
神奈川 三渓園 3月22日 3月26日 3月30日 4月3日 3月22日 3月23日
中 部 山梨 大法師公園 3月25日 3月29日 4月2日 4月6日 3月23日 3月26日
新潟 県立鳥屋野潟公園 4月9日 4月12日 4月15日 4月18日 4月5日 4月7日
富山 松川公園 4月4日 4月8日 4月11日 4月15日 3月30日 4月2日
石川 兼六園 4月4日 4月8日 4月11日 4月15日 4月2日 4月4日
福井 足羽山公園 4月2日 4月6日 4月10日 4月14日 3月31日 4月4日
長野 高遠城址公園 4月3日 4月6日 4月8日 4月11日 4月5日 4月10日
岐阜 養老公園 4月2日 4月6日 4月9日 4月13日 3月23日 3月29日
静岡 駿府公園 3月26日 3月30日 4月3日 4月7日 3月23日 3月25日
愛知 名古屋城 3月26日 3月30日 4月3日 4月7日 3月20日 3月25日
三重 伊勢神宮 3月30日 4月3日 4月6日 4月10日 3月23日 3月30日
近畿 滋賀 彦根城 3月30日 4月3日 4月6日 4月10日 3月29日 4月2日
京都 京都御苑 3月22日 3月26日 3月30日 4月3日 3月16日 3月21日
大阪 造幣局桜 4月8日 4月12日 4月16日 4月20日 4月5日 4月8日
兵庫 姫路城 3月26日 3月30日 4月3日 4月7日 3月23日 3月29日
奈良 吉野山奥千本 4月13日 4月16日 4月18日 4月21日 4月12日 4月14日
和歌山 和歌山城 3月22日 3月26日 3月30日 4月3日 3月22日 3月26日
中国

四国
鳥取 打吹公園 3月30日 4月3日 4月7日 4月11日 3月21日 3月29日
島根 松江城山公園 3月29日 4月2日 4月6日 4月10日 3月20日 3月29日
岡山 醍醐桜 4月2日 4月5日 4月8日 4月11日 4月3日 4月5日
広島 平和記念公園 3月24日 3月28日 4月1日 4月5日 3月22日 3月26日
山口 香山公園 3月27日 3月31日 4月4日 4月8日 3月18日 3月27日
徳島 眉山公園 3月29日 4月2日 4月5日 4月9日 3月26日 3月29日
香川 栗林公園 3月24日 3月28日 4月1日 4月5日 3月19日 3月25日
愛媛 城山公園 3月22日 3月26日 3月30日 4月3日 3月19日 3月26日
高知 高知城 3月17日 3月21日 3月25日 3月29日 3月15日 3月21日
九州 福岡 舞鶴公園 3月17日 3月22日 3月26日 3月31日 3月15日 3月20日
佐賀 神野公園 3月17日 3月22日 3月26日 3月31日 3月17日 3月24日
長崎 立山公園 3月17日 3月22日 3月26日 3月31日 3月21日 3月24日
熊本 一心行の大桜 3月25日 3月29日 4月1日 4月5日 3月23日 3月31日
大分 平和市民公園 3月26日 3月30日 4月3日 4月7日 3月17日 3月24日
宮崎 垂水公園 3月22日 3月26日 3月30日 4月3日 3月16日 3月24日
鹿児島 名勝仙厳園(磯庭園) 3月24日 3月29日 4月2日 4月7日 3月17日 3月23日

ウェザーニューズの桜開花の定義について

当社が独自に2月1日から2月7日まで実施した桜調査の結果によれば、『一輪咲く』時期が従来の開花の定義の『五、六輪咲く』に比べてニーズが高いことがわかりました。このため、ウェザーニューズでは桜の開花日の定義を『その木に一輪以上の桜が初めて咲いた日』と今年から再定義し、ウェザーニューズの発表する桜予測についても、この定義に準じる形で発表を行います。
なお、公園内など、ある一定範囲の開花の定義は、そのエリアの桜が開花(一輪開花)するピーク日を算出しています。開花の確認は該当施設の管理者等による開花の判断があったかどうかを基準と致します。

※1)5年平均開花、昨年開花は今シーズンより定義の変更となるため、推定値によるものです。

ウェザーニューズの桜開花予測の手法について

当社では、今シーズンの桜の開花予測にあたり、下記の4つ視点で分析し、予測を行っています。


(1) サポーターリポートの分析

当社では、桜が“つぼみ”の段階から“開花”を経て“葉桜”になるまでの過程を、全国各地の一般の方(サポーター)と共に観察する「さくらプロジェクト」の取り組みを2004年より毎年実施しています。昨年は約17,000人が本プロジェクトに参加し、当社には、過去6年にも及ぶ全国のきめ細かな地点における120万通以上の開花情報が蓄積されています。今年はこれら蓄積された写真等の膨大な量の観察データを、地点ごとに細分化し、分析することでピンポイントにおける予測に活用しています。また、今後発表する予測に関しても、刻々と全国からリポートされる開花やつぼみの実況を取り入れて予測を行います。


(2) 暖冬の統計データを分析

桜の開花日を予測する際、過去の統計データは分析の基本データとなります。通常、30年~50年程度の長期間のデータを使用しますが、昨今の平均気温の上昇傾向により、長期の統計データでは、正確な予測が難しくなってきました。当社では各地点の予測にあたり、気温の上昇傾向にある20年の統計データを基本として、更に30年の統計データなどを応用分析し開花の予測をしています。


(3) 開花に影響する気温の推移を最新の気象データをもとに予測

桜の開花には、前年からの気温傾向が大きく関わります。桜が順調に開花する条件は、前年の秋から冬にかけて十分に冷え込むこと、そして2月後半以降の暖かさが増してくることです。秋から冬にかけての冷え込みは「休眠打破」のために必要なものです。また開花を促す3月の気温が大きく影響し、3月の暖かな春の訪れが早いほど桜の生長を促されて桜の開花が早まる傾向があります。


(4) 全国600箇所の桜の名所への取材データ

ウェザーニューズでは、「さくらプロジェクト」のコンテンツとして、毎年、全国の桜の名所(約660ヶ所)の紹介を桜の開花の実況と併せて提供しています。この660ヶ所へは、毎日、電話などで現地へ独自に取材を行い最新の桜の開花状況を調査、携帯サイト、インターネットサイトに更新をしています。こうした全国の桜名所スポットの過去データを分析、この度の開花予測に反映しています。

桜カレンダー

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桜開花予想・北海道

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(解説)
北海道では4月末に道南方面から桜の開花が始まり、5月半ばにかけて開花前線は北上していく予想です。満開時期を迎えるのは、札幌方面では5月上旬からGWの終盤にかけてで、5月中旬が近づくにつれて、桜吹雪が始まるでしょう。北海道地方の3月の気温は平年より高めで、4月以降は周期的に高気圧に覆われるようになり、暖かい日が多くなります。時おり朝晩を中心に強い冷え込みはありますが、全般に桜のつぼみの生長は順調で、4月末には道南エリアから桜の一輪開花が始まりそうです。

 

 

 

札幌市の開花分布(予想)
桜開花予想・東北地方

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(解説)
東北地方では4月はじめから東北南部の沿岸から桜の開花が始まり、4月後半にかけて開花前線はゆっくり北上を続ける予想です。満開時期を迎えるのは、仙台方面で4月中旬となり、4月の下旬には桜吹雪が始まるでしょう。東北地方の3月は日本海側を中心に雪や雨の日があるものの、次第に冬型の気圧配置は現れなくなり、4月は暖かい日が多くなりそうです。3月の気温は平年より高めの傾向で、桜のつぼみの生長は全般に順調でしょう。3月上旬の寒の戻りとなる頃や4月の後半にややぐずついた天気が現れるため、生長はやや足踏みしますが、全般には暖かい日が続いて、4月上旬には南部の太平洋側から桜の一輪開花が始まりそうです。

仙台市の開花分布(予想)
桜開花予想・関東地方

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(解説)
関東地方では3月下旬に南部から桜の開花が始まり、4月上旬にかけて開花前線は北上していく予想です。満開時期を迎えるのは都心方面では3月末となり4月上旬には桜吹雪が始まるでしょう。関東地方の3月は東よりの冷たい空気が入って冷え込む日があっても、長くは続かず、次第に移動性高気圧に覆われることが多くなるでしょう。3月上旬の寒の戻りとなる頃に生長はやや足踏みしますが、その後は暖かい日が続いて3月20日前後には太平洋側から桜の一輪開花が始まりそうです。

都心の開花分布(予想)
桜開花予想・中部地方

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(解説)
中部地方ではまず東海エリアの南から3月下旬に桜の開花が始まり、北陸地方も4月上旬には開花時期を迎えます。満開時期を迎えるのは名古屋方面で3月末となり、4月上旬には桜吹雪が始まるでしょう。中部地方の3月は日本海側や標高の高いエリアを中心に雪や雨の日があるものの、次第に冬型の気圧配置は現れなくなり、4月は暖かい日が多くなりそうです。3月上旬の寒の戻りとなる頃に生長はやや足踏みしますが、その後は暖かい日が続いて3月20日前後には太平洋側から桜の一輪開花が始まりそうです。

名古屋市の開花分布(予想)
桜開花予想・近畿地方

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(解説)
近畿地方では3月下旬に南部から桜の開花が始まり、4月上旬にかけて開花前線は北上していく予想です。満開時期を迎えるのは大阪方面では3月末となり4月上旬には桜吹雪が始まるでしょう。近畿地方の3月は日本海側を中心に雨や雪の日があるものの、次第に冬型の気圧配置は現れなくなり、4月は暖かい日が多くなりそうです。3月上旬の寒の戻りとなる頃に生長はやや足踏みしますが、その後は暖かい日が続いて3月20日前後には太平洋側から桜の一輪開花が始まりそうです。

大阪市の開花分布(予想)
桜開花予想・中国地方

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(解説)
中国四国地方ではまず四国地方の南西部から3月中旬に桜の開花が始まり、山陰地方も3月下旬には開花時期を迎えます。満開時期を迎えるのは広島市方面で3月末となり、4月上旬には桜吹雪が始まるでしょう。中国四国地方の3月は日本海側を中心に雨や雪の日があるものの、次第に冬型の気圧配置は現れなくなり、4月は暖かい日が多くなりそうです。3月上旬の寒の戻りとなる頃に生長はやや足踏みしますが、その後は暖かい日が続いて3月中旬には四国の南西部から桜の一輪開花が始まりそうです。

広島市の開花分布(予想)
桜開花予想・九州地方

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(解説)
九州地方では3月中旬に瀬戸内海側を除く沿岸部から桜の開花が始まり、3月下旬にかけて標高の高いエリアも含めて九州全域に広がります。満開時期を迎えるのは福岡方面では3月末となり4月上旬には桜吹雪が始まるでしょう。九州地方の3月は日本海側を中心に雨の日があるものの、次第に冬型の気圧配置は現れなくなります。3月上旬の寒の戻りとなる頃に生長はやや足踏みしますが、その後は暖かい日が続きます。3月中旬には東シナ海側から桜の一輪開花が始まりそうです。

福岡市の開花分布(予想)
各エリアの開花日の算出方法と開花分布(予想)について

■各エリアの開花日の算出方法と開花分布(予想)について

各エリアの開花分布(予想)は、過去6年間において、全国各地のサポーター(一般の方)が観察した一本一本の桜木の報告をもとに、各都市の開花日(一輪開花)の推移を示した分布図です。図のように桜の開花は、同じエリア内においても開花日が分散されます。当社では、サポーターから報告のあった各エリア内の開花分布をもとに、加重平均し、桜が開花する本数が多い“開花ピーク時期”をエリアの開花日(幅をもった日数)として算出しています。

桜開花情報に関する当社の考え方

ニッポンの春を告げる象徴とも言える桜開花情報は、日本人にとって特別な意味をもつ重要な情報と考えています。当社では、これまでも桜を楽しんでいただくために常に利用者の要望を反映させた情報提供を行ってきましたが、今年行った利用者約6万人への桜に関する調査を通して、まだ実現できていない様々なニーズがあることが分かりました。今年から気象庁の開花予想が取りやめられ、また新たに始める企業も増え、これまでの桜情報の在り方が変わろうとする時期を迎えています。多くの情報源から、利用者が能動的に自分にあった情報を入手できる環境が整っていくことは、一般の利用者をはじめ、桜のイベント等に携わる自治体や企業にとっても有益なことと考えています。当社では、6年前から利用者がただ情報を受け取るだけでなく、自らが参加し、その主体性を通じて、より桜を楽しんでいただく桜情報を創ってきましたが、今後は桜を楽しむ日本人すべてに利用いただける情報を目指してサポーターとともに取り組んでいきます。

※2桜調査結果は、当社のHPにあるニュースセンターからご確認いただけます。

株式会社ウェザーニューズ(東証1部 <4825>)について

世界主要国 / 地域に31の営業拠点を持つ、世界最大の民間気象情報会社。
海、空、陸のあらゆる気象現象の世界最大規模のデータベースを有し、独自の予報により、航空、海運、流通、自治体などの各業務の問題解決情報を提供している。
一般個人に対しては、携帯電話、インターネット、BSデジタル放送等のメディアを通じて、個人の生活を支援する各種情報を提供。