発行日 : 2010年04月26日

第九回(最終)桜開花予想発表
ゴールデンウィーク、お花見に行くなら満開を迎える東北北部へ

  • 東北北部はGW前半に67%が満開を迎え、弘前公園の満開は5月1日の予想
  • 北海道道南・道央では5月3日頃に、道東・道北では5月中旬に開花シーズンインの見込み

※本日以降の最新の開花予想は、インターネットサイト及び携帯サイトにて公開


株式会社ウェザーニューズ(所在地:東京都港区、代表取締役社長:草開千仁)は、全国の公園や学校などを対象とした桜の開花予想を発表いたしました。本発表は、見頃が短い桜の開花時期を事前に知ってもらうことで、“日本の桜”を楽しんでもらうことを目的としています。開花予想にあたっては、過去6年間、一般の方から寄せられた120万通にもおよぶ桜の開花状況に関する膨大な“観察リポート”、先週、東北と北海道で一斉調査した“つぼみリポート”、今後の“気象状況の予測”などをもとに算出しています。ニュースリリースとしての桜開花予想は、今回の発表が最終となり、本日以降の最新の予想は、インターネットサイト「ウェザーニュース」内の「さくらCh.」(http://weathernews.jp/sakura/)及び、携帯サイト「ウェザーニュース」(http://wni.jp)にて、最新の開花日(1輪開花日、5分咲き日、満開期間、桜吹雪日)を確認してください。

2010年の桜開花予想

桜開花傾向 2010/04/26発表

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東北地方でまだ咲いていてない桜も4月中にほとんど開花する予想です。北海道では5月になると道南でまず桜の開花が増え、道央でも5月3日頃には開花シーズンインする予想です。桜の開花前線は最後の北上を続けて、最も開花の遅い道東方面でも5月中旬には開花する桜が増えてくる予想です。このゴールデンウィーク期間中、5月1日には弘前公園(青森県)で満開、函館五稜郭(北海道)では開花を迎える見込みで、北海道神宮(北海道)では5月5日に開花する見込みです。東北地方北部ではゴールデンウィークのうちに満開を迎える名所が多くなりそうです。

2010年の開花実況

3月13日に熊本県で桜全体のうち2割以上の桜が一輪開花以上の状態になり、全国で最も早く桜の開花シーズンに入っていることが分かりました。翌3月14日には福岡県も開花シーズンに突入しました。その後3月20日から22日にかけて西日本、東日本では開花した桜が一気に増え、3月20日は大阪、3月21日は愛知、3月22日は東京でも開花した桜が全体の2割を超えて、各地で開花シーズンを迎えました。4月に入ると桜の開花前線は関東北部から北陸地方に達し、4月8日にはとうとう福島県も開花シーズンイン、さらに宮城県も4月17日には開花シーズンインをし、東北地方南部は満開時期に入っています。

各都道府県における開花・満開実況(※昨日時点)

都道府県 開花実況 満開実況 都道府県 開花実況 満開実況
北海道 0.0% 0.0% 秋田 30.0% 0.0%
青森 15.4% 0.0% 山形 100.0% 37.5%
岩手 23.8% 14.3% 福島 91.7% 50.0%
宮城 88.9% 38.9%  

~つぼみ調査による全国の桜の生長状況~

第九回つぼみ調査の結果、北海道から東北北部では昨年よりかなり桜の生長が遅いことが分かりました。東北北部は昨年の同時期にはお花見シーズンに入っていましたが、今年はまだ「花びらが見えた」にもなっていないつぼみが約4割もあります。また、北海道の道央・道南では昨年の同時期は半数以上が「先がピンクに」以上のランクでしたが、今年はまだ半数近くが「まだ小さく硬い」つぼみになっています。その他半分が「先が緑に」~「先が黄色に」の状態で、昨年に比べ、成長がかなり遅れていることが分かります。北海道の道北・道東では昨年の同じ時期は半数が「先が緑に」の状態で、約2割が「先がピンクに」になっていましたが、今年は「まだ小さく硬い」~「先が黄色に」が9割を占めていて、昨年に比べ、生長がかなり遅いことが分かりました。

凡例

東北地方(北部)

東北地方(北部)の円グラフ

北海道

北海道の円グラフ

*つぼみ調査について

当社では、先週の4月22日~24日の期間、全国の桜の生長状況を調べるため、全国の一般の方と共に“つぼみ調査”を行いました。つぼみ調査は、つぼみの状態を細かく把握することで、より精度の高い開花日を予報することができます。つぼみ調査におけるつぼみは“日当たり”、“枝”、“生長度合い”などを基準に選び、7ランク別(まだ小さくて硬い、先が黄色に、先が緑に、全体が緑に、先がピンクに、頭が分かれ始めた、花びらが見えた)に写真と共に報告します。つぼみ調査は毎週定期的に行う予定で、毎週月曜日に最新の予想として発表していきます。

~開花に影響する気温の推移と予測~

<休眠打破期 12月から2月前半の実況>

桜の開花に大きく影響する「休眠打破」は1日の平均気温が3度~9度くらいが、最も大きな効果があると考えています。今年は、ほぼ全国的に休眠打破は順調に行われていると分析しています。東日本、西日本の太平洋側を中心に例年よりやや高めになりましたが、桜の開花に大きな影響を与えるものではなかったと考えています。ただし休眠打破と気温の関係から、昨年同様に九州地方では南部より北部の方が桜の生長が早くなることも想定されました。


<「生長期」 2月後半以降の実況と予測>

2月後半は西日本、東日本の南を低気圧が周期的に通過するようになり、北日本では冬型の気圧配置が緩む日が多くなりました。低気圧の通過する前には気温が上がることがあり、気温の変化が大きくなりました。3月に入ってからしばらくは全般に気温は高めで推移しましたが、3月7日前後と3月23日前後からは上空の寒気が強まって、寒の戻りがありました。この後は日本付近を高気圧と低気圧が交互に通過し、天気は周期的に変わりました。このあと日本の南の海上で前線の停滞することが多くなり、西日本、東日本は雲の広がることが多く、気温はあまり上がらない日が多くなりました。特に4月15日前後の寒の戻りは記録的なものとなりました。今後も寒気の南下が予想される日があるため全般に気温が低めの傾向が続き、桜の生長は引き続きゆっくりとなりそうです。なお、この先の気温傾向に予報と大きな差異が現れた場合には、予報よりも開花日が前後する可能性もあります。


~4月19日発表の桜開花予想との相違点~

北日本の桜のつぼみは昨年と比べて一週間以上も遅い生長具合であることが継続していることに加えて最新の気象実況、予想に基づく解析も含めて総合的に判断した結果、北日本ついては第八回発表よりも開花時期よりさらに1日から2日程度遅らせています。また、そのほか最新の情報から各地域の開花状況の見直しを実施しています。

2010年の各都道府県における名所の桜開花予想

下記の各県の予想地点は、全国660箇所の名所から各県1つをピックアップしたもので、その他の予想地点は、インターネットサイト、または携帯サイトにてご確認いただけます。また、昨年および5年平均開花日は、一部を除き各地点への当社独自調査によるものです。URL: http://weathernews.jp/sakura/

エリア 都道府県 スポット名 開花(1輪) 5分咲き日 満開日 桜吹雪
予想日
昨年開花 ※1 5年平均
開花 ※1
北海道 北海道 函館五稜郭 5月1日 5月5日 5月7日 5月10日 4月28日 4月29日
北海道神宮 5月5日 5月8日 5月10日 5月13日 5月1日 5月1日
東 北 青森 弘前公園 4月26日 4月29日

5月1日

5月4日 4月16日 4月22日
岩手 岩手公園 4月26日 5月2日 5月5日 5月8日 4月12日 4月17日
宮城 白石川堤 4月11日(開花) 4月15日 4月20日 4月26日 4月6日 4月8日
秋田 檜木内川堤 4月28日 5月1日 5月3日 5月6日 4月18日 4月23日
山形 霞城公園 4月20日(開花) 4月22日 4月25日 4月29日 4月10日 4月14日
福島 三春滝桜 4月14日(開花) 4月20日 4月21日 5月1日 4月9日 4月13日

ウェザーニューズの桜開花の定義について

当社が独自に2月1日から2月7日まで実施した桜調査の結果によれば、『一輪咲く』時期が従来の開花の定義の『五、六輪咲く』に比べてニーズが高いことがわかりました。このため、ウェザーニューズでは桜の開花日の定義を『その木に一輪以上の桜が初めて咲いた日』と今年から再定義し、ウェザーニューズの発表する桜予測についても、この定義に準じる形で発表を行います。なお、公園内など、ある一定範囲の開花の定義は、そのエリアの桜が開花(一輪開花)するピーク日を算出しています。開花の確認は該当施設の管理者等による開花の判断があったかどうかを基準と致します。

※1)5年平均開花、昨年開花は今シーズンより定義の変更となるため、推定値によるものです。

ウェザーニューズの桜開花予測の手法について

当社では、今シーズンの桜の開花予測にあたり、下記の4つの視点で分析し、予測を行っています。


(1) サポーターリポートの分析

当社では、桜が“つぼみ”の段階から“開花”を経て“葉桜”になるまでの過程を、全国各地の一般の方(サポーター)と共に観察する「さくらプロジェクト」の取り組みを2004年より毎年実施しています。昨年は約17,000人が本プロジェクトに参加し、当社には、過去6年にも及ぶ全国のきめ細かな地点における120万通以上の開花情報が蓄積されています。今年はこれら蓄積された写真等の膨大な量の観察データを、地点ごとに細分化し、分析することでピンポイントにおける予測に活用しています。また、今後発表する予測に関しても、刻々と全国からリポートされる開花やつぼみの実況を取り入れて予測を行います。


(2)暖冬の統計データを分析

桜の開花日を予測する際、過去の統計データは分析の基本データとなります。通常、30年~50年程度の長期間のデータを使用しますが、昨今の平均気温の上昇傾向により、長期の統計データでは、正確な予測が難しくなってきました。当社では各地点の予測にあたり、気温の上昇傾向にある20年の統計データを基本として、更に30年の統計データなどを応用分析し開花の予測をしています。


(3) 開花に影響する気温の推移を最新の気象データをもとに予測

桜の開花には、前年からの気温傾向が大きく関わります。桜が順調に開花する条件は、前年の秋から冬にかけて十分に冷え込むこと、そして2月後半以降の暖かさが増してくることです。秋から冬にかけての冷え込みは「休眠打破」のために必要なものです。また開花を促す3月の気温が大きく影響し、3月の暖かな春の訪れが早いほど桜の生長を促されて桜の開花が早まる傾向があります。


(4)全国660箇所の桜の名所への取材データ

ウェザーニューズでは、「さくらプロジェクト」のコンテンツとして、毎年、全国の桜の名所(約660ヶ所)の紹介を桜の開花の実況と併せて提供しています。この660ヶ所へは、毎日、電話などで現地へ独自に取材を行い最新の桜の開花状況を調査、携帯サイト、インターネットサイトに更新をしています。こうした全国の桜名所スポットの過去データを分析、この度の開花予測に反映しています。

桜開花予想・北海道

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(解説)
北海道ではこの先も朝晩を中心に冷え込む日がありそうです。5月に入るのとほぼ同時に道南方面から桜の開花が始まり、5月中旬にかけて開花前線は北上していく予想です。満開時期を迎えるのは、札幌方面では5月上旬からGW明けにかけてで、5月中旬には桜吹雪が始まるでしょう。


札幌市の開花分布(予想)
各エリアの開花日の算出方法と開花分布(予想)について

各エリアの開花分布(予想)は、過去6年間において、全国各地のサポーター(一般の方)が観察した一本一本の桜木の報告をもとに、各都市の開花日(一輪開花)の推移を示した分布図です。図のように桜の開花は、同じエリア内においても開花日が分散されます。当社では、サポーターから報告のあった各エリア内の開花分布をもとに、加重平均し、桜が開花する本数が多い“開花ピーク時期”をエリアの開花日(幅をもった日数)として算出しています。

桜開花情報に関する当社の考え方

ニッポンの春を告げる象徴とも言える桜開花情報は、日本人にとって特別な意味をもつ重要な情報と考えています。当社では、これまでも桜を楽しんでいただくために常に利用者の要望を反映させた情報提供を行ってきましたが、今年行った利用者約6万人への桜に関する調査を通して、まだ実現できていない様々なニーズがあることが分かりました。今年から気象庁の開花予想が取りやめられ、また新たに始める企業も増え、これまでの桜情報の在り方が変わろうとする時期を迎えています。多くの情報源から、利用者が能動的に自分にあった情報を入手できる環境が整っていくことは、一般の利用者をはじめ、桜のイベント等に携わる自治体や企業にとっても有益なことと考えています。当社では、6年前から利用者がただ情報を受け取るだけでなく、自らが参加し、その主体性を通じて、より桜を楽しんでいただく桜情報を創ってきましたが、今後は桜を楽しむ日本人すべてに利用いただける情報を目指してサポーターとともに取り組んでいきます。

※桜調査結果は、当社のHPにあるニュースセンターからご確認いただけます。

株式会社ウェザーニューズ(東証1部 <4825>)について

世界主要国 / 地域に31の営業拠点を持つ、世界最大の民間気象情報会社。
海、空、陸のあらゆる気象現象の世界最大規模のデータベースを有し、独自の予報により、航空、海運、流通、自治体などの各業務の問題解決情報を提供している。
一般個人に対しては、携帯電話、インターネット、BSデジタル放送等のメディアを通じて、個人の生活を支援する各種情報を提供。