発行日 : 2010年08月12日

ウェザーニューズ、2010年「酸性雨調査」結果発表

全国的に昨年よりも酸性雨が減少傾向に

~ 中国四国エリアでは大幅に酸性度が低下、東京23区でも酸性雨が減少傾向に ~

株式会社ウェザーニューズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:草開千仁)は、1年で一番雨の多い梅雨の季節の間、47都道府県で5000人が調査に参加した「酸性雨調査」の結果を発表しました。「酸性雨調査」は、今年で6年目の取り組みで、雨が降った日に当社が配布をしたリトマス試験紙を用いて1人あたり計2回の酸性度を調査してもらい、都道府県ごとに結果をまとめました。本調査結果は、ウェザーニューズの携帯サイトで公開すると共に、今後、環境問題に向き合っていく上で活かしていく予定です。

中国四国エリアを中心に全国的に昨年よりも酸性雨が減少傾向に
~酸性度が最も高かったのは山梨県、最も低かったのは鳥取県~

酸性雨調査2009-2010

「酸性雨調査」は、梅雨の季節の間に一人あたり計2回(北海道のみ1回)、雨の酸性度を測ってもらい、その平均値を算出し、都道府県別に調査結果をまとめました。その結果、昨年の酸性度の全国平均pH(*1)は5.60だったものの、今年の平均pHは5.71となり、昨年に比べ0.11も改善されていることが明らかになりました。また、全国を7つのエリアに分け、それぞれ昨年の結果と比較してみても、北海道エリアを除く、全てのエリアで酸性度が減少傾向にあり、特に中国四国エリアでは昨年よりもpHの平均値が1.09も改善していました。都道府県別に結果を見てみると、最も酸性度が高かったのは、山梨県でpH5.54、続いて2位が山形県でpH5.56、3位が北海道でpH5.58、4位が栃木県でpH5.60、5位が広島県、佐賀県でpH 5.61でした。ただ、最も高かった山梨県は、昨年の一番酸性度が高かった岡山県のpH5.03に比べると大幅に低くなっており、今年の上位の結果をみても昨年よりも酸性度が減少していることがわかりました。一方、下位を見てみると、43位が沖縄県でpH5.80、44位が和歌山県でpH5.83、45位が青森県でpH5.84、鹿児島県でpH5.86、最も酸性度が低かったのは鳥取県でpH5.87という結果になりました。


(*1)pH値は、低いほど酸性度が強く、高いほど酸性度が高いことを意味します。(pH5.7以上:酸性雨でない pH5.3~5.6:比較的酸性度が低い酸性雨 pH5.2以下:生物の影響が出始めると言われている酸性雨)
昨年の酸性雨調査では、沖縄が対象外となっていました。
昨年の酸性雨調査結果はhttp://weathernews.com/ja/nc/press/2009/090804_1.htmlを参照してください。


酸性雨調査
都道府県ランキング
全国7エリア
酸性雨調査結果(昨年比)
1位 山梨県( pH5.54) 北海道 -0.18
2位 山形県( pH5.56) 東北 1.05
3位 北海道( pH5.58) 関東 0.23
4位 栃木県( pH5.60) 中部 1.48
5位 広島・佐賀県( pH 5.61) 近畿 0.03
全国平均( pH5.71) 中国四国 1.9
43位 沖縄県( pH5.80) 九州 0.19
44位 和歌山県( pH5.83)
45位 青森県( pH5.84)
46位 鹿児島県( pH5.86)
47位 鳥取県( pH5.87)

東京23区でも酸性雨が減少傾向に

酸性雨調査2009-2010

「酸性雨調査」結果を東京都ではさらに詳細に調査しました。東京都では1000人が調査に参加し、その結果を23区別に分け、酸性度の平均を算出しました。その結果、全国結果と同様、昨年に比べて大都市である東京23区においても酸性度が減少傾向にあることが明らかになりました。酸性度が最も低かったのは墨田区でpH5.84、最も高かったのは千代田区でpH5.45となり、その差は0.39と、それほど大きく差が開く結果ではありませんでした。




アジア4カ国5ヶ所も酸性度が低い結果に

今年は日本だけでなく、梅雨の季節がある韓国、香港、上海、インド、マレーシアにおいても「酸性雨調査」を行いました。その結果、すべての国で酸性度が安全値とされるpH5.7を上回るpH6.4という結果になり、酸性雨ではないことが明らかになりました。空気がよどんでいるイメージのある中国においても日本の平均値を上回っており、上海の調査を担当した当社の社員によると、「上海万博に向けた政策のおかげではないか」との意見もありました。今回の調査結果に安心することなく、今後もアジア各国で酸性雨調査を継続し、グローバルな視点で酸性雨問題に向き合い、地球環境について多くの方と共に考えていきます。


【参考資料】
「酸性雨調査」都道府県別ランキング(数値の値はpH)

1位 山梨県(5.54) 25位 島根県(5.72)
2位 山形県(5.56) 25位 宮城県(5.72)
3位 北海道(5.58) 25位 石川県(5.72)
4位 栃木県(5.60) 25位 埼玉県(5.72)
5位 広島県(5.61) 25位 長野県(5.72)
5位 佐賀県(5.61) 30位 愛知県(5.73)
5位 愛媛県(5.61) 30位 山口県(5.73)
8位 大阪府(5.62) 30位 福岡県(5.73)
9位 岡山県(5.63) 30位 大分県(5.73)
10位 神奈川県(5.65) 34位 宮崎県(5.74)
10位 茨城県(5.65) 35位 秋田県(5.76)
10位 滋賀県(5.65) 36位 岩手県(5.77)
13位 香川県(5.66) 37位 長崎県(5.78)
13位 福島県(5.66) 37位 熊本県(5.78)
15位 福井県(5.67) 37位 奈良県(5.78)
15位 京都府(5.67) 40位 富山県(5.79)
17位 静岡県(5.68) 40位 千葉県(5.79)
17位 兵庫県(5.68) 40位 徳島県(5.79)
19位 東京都(5.69) 43位 沖縄県(5.80)
20位 高知県(5.70) 44位 和歌山県(5.83)
20位 三重県(5.70) 45位 青森県(5.84)
20位 岐阜県(5.70) 46位 鹿児島県(5.86)
23位 新潟県(5.71) 47位 鳥取県(5.87)
23位 群馬県(5.71) 全国平均 5.71

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