発行日 : 2008年12月01日

流行語大賞“ゲリラ豪雨”で当社が受賞

12月1日東京會舘にておこなわれました2008ユーキャン新語・流行語大賞にて、“ゲリラ豪雨”が今年の流行語大賞トップテンに選ばれ、当社がその受賞者として選出されました。


この賞は、1年の間に発生したさまざまな「ことば」のなかで、軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスをもって、広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語を選ぶとともに、その「ことば」に深くかかわった人物・団体を毎年顕彰するもので、今年で25回目となります。(新語・流行語大賞HPより)


予測不能と言われ、今年の夏に多く発生した突発的雷雨、当社では、今年の7月30日からその被害を少しでも軽減するため、全国1万人以上の一般の方と共に『ゲリラ雷雨防衛隊』発足、従来の観測網では捉えられない急速な雲の発達の動きを、地域の人のきめ細かい感測 (∗1) で、一早く雲を捉え、その周辺地域の方にその発生の可能性を携帯メールでお知らせすることに挑みました。結果、高精度な観測機器の設置を待たなくても、多くの方が参加することによって、70%以上の確率で突発的雷雨を捉え、事前の回避行動に利用いただきました。


⇒ゲリラ雷雨に関するすべての情報はこちらから


当社会長石橋は、今回の受賞について『突発的豪雨による被害が多かった今夏、この言葉が今年の流行語に選ばれたことを、そのまま喜ぶことは出来ないかと思います。一般の方から当社に寄せられた378万通の天気リポートより、今夏はゲリラ雷雨を24,657件体感していることが確認できました。このような情報が多く集まれば、もっと災害は減らせます。この受賞を励みにし、これからも人の感測 (∗1) 情報を用いて、“誰かのリポートが隣町の人のためになる”そんな他者実現型のサービスを展開していきたい。』


写真「受賞時の様子」

∗1)感測:ウェザーニューズ独自の言葉。目や耳など、一人ひとりの人間が持つ身体の能力である五感と、五感を拡張する道具を用いて測ること。五感で「感じ」、「測る」ことを言う。

『ゲリラ雷雨防衛隊』について

ウェザーニューズでは、“ゲリラ雷雨”への取り組みとして、“ゲリラ雷雨”が発生する可能性がある際、その危険性を携帯電話に可能な限り事前に知らせる『ゲリラ雷雨メール』を7月30日から展開してきました。『ゲリラ雷雨メール』は、『ゲリラ雷雨防衛隊』と呼ばれる一般の方からの協力をもとに展開するサービスで、全国各地から寄せられる膨大な雷雨状況に関するリポートをもとに“ゲリラ雷雨”の予測を行います。『ゲリラ雷雨メール』の登録者は56542人、『ゲリラ雷雨防衛隊』は10936人にものぼりました。


「ゲリラ雷雨防衛隊」仕組み図

市民から始まる新しい“減災”

ウェザーニューズでは、気象災害に対し問題意識の高い個人や地域のコミュニティーの方と共に、新しい“減災”の取り組みを今夏より始めています。この取り組みは『減災ラボ』と称し、千葉県柏市では、市民の方の協力のもと観測機を自宅に設置してもらい、今までにはかることが出来なかったきめ細かい単位で気象観測しています。大雨や暴風などのシビアな気象時に自宅にどのような影響があるかや、通勤、通学の際に使用する身近な道路の影響などの情報を収集・共有し、地域の“減災”に役立てていく試みです。

株式会社ウェザーニューズ(東証1部 <4825>)について

世界主要国 / 地域に32の営業拠点を持つ、世界最大の民間気象情報会社。
海、空、陸のあらゆる気象現象の世界最大規模のデータベースを有し、独自の予報により、航空、海運、流通、自治体などの各業務の問題解決情報を提供している。
一般個人に対しては、携帯電話、インターネット、BSデジタル放送等のメディアを通じて、個人の生活を支援する各種情報を提供。